・教育研修名:「丸のこ作業従事者安全教育」
・開催日:平成24年3月27日(火)
・ご受講者数:48
≪講師所感:特に強く感じましたこと≫
我が国には、「のこぎり屋さん」が存在しておりました。
私の父親が大工さんでありましたので、小さい頃「のこぎり屋さん」への使いに出されました。
手で引く「のこぎりの目」を鋭利にそしてピカピカにして頂きました。
今から40年前ほど前の出来事です。
以降の電動工具の進化はすさまじいものがございます。
現在は一分間で4,700回転という、ものすごいスピードで回っております
携帯用電動丸のこが家づくりの場では、欠かせない存在となっております。
今回ご受講の皆様方は、家づくりの職方さんでした。
平成22年7月14日厚生労働省労働基準局安全衛生部長通達によりまして、
携帯用電動丸のこを使用の際、作業者は4時間のカリキュラムに基づく
教育受講修了証の携帯が求められます中での当講義内にて、
労働安全衛生法の明記の仕方となっております「事業者責任」と「労働者遵守義務」につきまして、
罰則規定が設けられております内容を改めてご確認頂きましたところ
「全くもって初めて知りました・そんなこと誰も教えてくれませんでした・・・」の声をお聞き致しました。
更には、仲間の方を引っ張って頂く・現場を支えて頂く職長さんの
「職長教育修了証は更新の教育受講が必要ですということに衝撃を受けられました。
ご受講者全員の方の認識の誤りがございました。
やはり現場の要であります職長さんは5年に一度は最も新しい情報を含めまして
今一度ご認識を新たなものとされます「職長能力向上教育受講の義務付け(基本7時間講義)」が
労働安全衛生関係法令の定めでありますと共に、自らが積極的に心新たにお取組み頂きます
「職長能力向上教育」の重要性をご理解頂きました。
また、丸のこ作業従事者安全教育のカリキュラムに盛り込まれております「実技」につきましては
実際に全員の方に合板を携帯用丸のこにて一列切断して頂きましたが、
切断前の「点検が重要です!」と、
①スイッチが切れていることを確認します。
②コードの傷み具合と共にコンセントのガタツキを確認します。
③コードの位置が作業に支障がないかを確かめます。
④保護カバーの動きを確かめます。
⑤切り込み深さを確かめます。
⑥歯の締め付け状態を確かめます。
の順にて行って頂きました内容は、全員の方が「今まで行っていませんでした。」とのことにて、
今後の丸のこ作業の場にて、再度確認実践の励行意識の統一をおはかり頂きました。
この10年間で我が国におかれまして丸のこ作業にて39名もの尊い命が失われました。
そのようなことが二度と起きませんようにとの当講義内容でありますことの
認識の共有化をおはかり頂き、講義進行に伴いまして
全員の方が身を乗り出してのご受講のお姿に感動致しました。
何よりもご自身そして仲間の方がお一人でもケガをなされることのありませんように、
緊張感のご継続と仲間の方への「ご安全に!」のお声掛けの再度のスタートと致しましての
「安全と健康を確保すると共に快適な現場環境づくり!」へ向けましての
当講義内容・進行のご理解を頂きました。
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