『ストレスに負けない自分』
自分なりの趣味や気晴らしなどの「遊び」を持っている人は、ストレスに強いもの。
それはどうしてなのでしょう。
<人生に遊びはありますか?>
「遊び」とは、趣味やスポーツ、娯楽など、好きなことをして楽しく時間を過ごすこと。
音楽を聴いたり、散歩をしたりしてゆったりした時間を楽しむこと。
お酒の場に繰り出したり、ときには羽目をはずしてみること――こんな過ごし方ではないでしょうか。
「最近どんなことで遊んでいますか?」に対しまして、
「遊びですか? とてもそんな時間は持てませんよ」
・「昔は趣味もあったんですが、そんな気になれなくてね」・・・・・。
忙しいから、楽しいことに打ち込む時間を持てない
・趣味や気晴らしをしていないから、いっそうイライラし、ストレスがたまってしまう。
このように、遊びを通じてうまくストレスを解消することが出来ずに、
悪循環にはまって抜け出せなくなっている人が多いのではないかと思います。
<ストレスが和らぐ方法>
ストレス対処法には、2つの方法があります。
一つは「問題焦点型」という方法。
ストレスを引き起こしている問題の直接的な解決を図る方法です。
たとえばコミュニケーションの本を読んで人間関係の対処法を学んだり、
苦手なことの克服トレーニングに励み、乗り越えることなどがこれにあたります。
しかし、この「問題焦点型」のみ挑みましても、100%ストレスが解消するわけではありません。
ノウハウ通りに問題が解決するとは限りませんし、苦手なことを克服出来ましても、
悩みやコンプレックスがすっきり片付くとは限らないからです。
そこで大切なことは、「情動焦点型」の対策法も組み合わせることです。
ストレスを忘れたり、気分を転換する時間を作りまして、ストレスの影響を和らげる方法です。
情動焦点型とは、問題ではなく気持ちの方をケアすることです。
たとえば、好きな歌手のコンサートに行って感動したり、
海を眺めながらボケーっとした りしますと、いっときでもストレスを忘れられます。
遊びの時間をたっぷり楽しんで気持ちをケアすることで、
不思議なほど問題が気にならなくなったり、
ちっぽけなことだ、忘れてしまおう。」と受け流せるようになります。
このように気持ちをケアする時間をたくさん持ちますと、
目の前のストレスに煮詰まることもなくなり、緊張感も緩和されるのです。
<遊びのある人生は、人の輪が広がります>
「遊び」はストレス解消だけでなく、アイデアや人脈の開発にも役立ちます。
遊びの話題だけで人とつながり、見知らぬ人ともすぐに仲良くなれます。
更にそのご縁で思わぬ仕事が舞い込んで来たり、遊びから得た知識がヒントとなり、
仕事のアイデアが浮かんだり、窮地を救われたりすることもたくさんあります。
遊びは個人的な趣味や気晴らしで終わるものではなく、人との信頼関係を築き、
お互いの身を助け、高めて行くためのたくさんのチャンスを含んでいるのです。
<ストレス時代は、遊びのある人生を>
すでに遊びを楽しんでいる人は、自分自身のストレス・マネジメントのためにも、
是非その「遊びのある人生」を大切にして行きましょう。
心から楽しみ長年続けられる「遊び」はとっても素敵なものです。遊びたくても遊べない人は、
まず「心から楽しめる遊びを見つけたい」という気持ちで街を歩いたり、
雑誌を眺めたりしてみましょう。そうしますと、
ふとしたきっかけで魅かれる遊びに出合える確率が高くなります。
そして、楽しめる遊びとの出合いがありましたら、ためらわずに試してみて下さい。
また、過去の趣味を思い出し、もう一度トライするのも良い方法です。
年月を経た分、違った感動が味わえるでしょう。
「人生の彩り」のためだけでなく、ストレスに強くなるためにも遊びは必要なのです。
ストレスの多い毎日を渡って行かねばならないから時代だからこそ、
自分なりの遊び方を見つけて、ストレスに負けない自分を作って行くこと。
そうしたポジティブな姿勢が、これからはますます大切になって行くのではないでしょうか。
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