『やる気の継続』
◎やる気の継続:モチベーション管理
やる気を継続させるには当たり前の基準を下げることが大切です。
では、なぜ当たり前の基準を下げるとやる気を継続させることができるようになるのでしょうか?
≪感謝とやる気の関係≫
今ある状況に感謝できると、やる気が切れにくくなります。
あなたが感謝された時のことを考えてみましょう。
「おかげで助かったよ、ありがとう」・「いいものが出来た、ありがとう」
・「手伝ってくれてありがとう」など、喜んでもらえると「もっと何かしてあげたい」
という気持ちになるはずです。ところが、脳は「主語」を理解しない習性があります。
人から感謝されるのも、自分が誰かに感謝するのも同じ、「ありがとう」と解釈します。
ですから、感謝する状況が増えれば増えるほど、やる気はじわじわと燃え続けるのです。
≪ありがとうの反対は当たり前≫
私たちは何ごとに対しても「当たり前」の基準を持っています。
人それぞれある、そのポイントを上回る出来事に対しては「ありがとう」という
気持ちを抱き、下回ると不平不満の原因となります。
実家に住んでいる時は「黙っていても時間になれば、ご飯があるのが当たり前」 と
思いますが、一人暮らしを始め、「自炊ってこんな大変なんだ」と実感すると
「本当にありがたい」と思うようになりますよね。
これも「ご飯を作ってくれる」という事実は変わりません。
ただ、自分の「当たり前」の基準が下がったから、感謝できるようになったのです。
「当たり前」と思っていると、感謝することはできません。
次に、「当たり前の基準」を下げ、今ある状況を「ありがたい」と思えるようになる、
3つのテクニックをご紹介しましょう。
≪「当たり前」の基準を下げる3つのコツ≫
1. 「生きていることをありがたいと思う」
私たちはつい、生きていることが当たり前だと思っていますが、
もしあなたが「余命1年」と宣告されたら、どうでしょう。
それでも今までと同じ生活を続けますか? 生き方が変わるのではないでしょうか。
人間は誰しも生まれた時から「余命」があります。事故、災害、病気など
何が起こるかわからない。だからこそ、一日一日を大切に、精一杯生きて行きたいものです。
2. 「世界から見た日本がどれだけ恵まれているかを知る」
どれだけ「不況だ」・「景気が悪い」といわれていても、
日本はいまだにGDPが世界上位の経済大国です。テレビやエアコン、パソコンを
1人1台以上持つ国など、世界ではほんのわずかです。
3. 「歴史を振り返って今の状況を知る」
平和だと思える日本に生まれていても、何度も戦争があり、働くどころではなかった時代も
ありました。わずか20年ほど前は、インターネットや携帯電話さえなく、
調べ物は図書館に行き、皆が固定電話で会話をしていたのです。
今の日本の状況、そして歴史を振り返れば、ある状況に感謝すべきことは
いくらでも見つかるでしょう。
「世界がもしも100人の村だったら」という本があります。この本によると、
もし私たちが朝起きた時、病気でなく健康だと感じたなら、
今週生き残れないであろう100万人の人たちより、恵まれているのだそうです。
もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上に屋根があり、寝る場所があるなら、
世界の75%の人たちより裕福で恵まれています。もし、銀行に預金があり、
財布にお金が入っていて、家のどこかに小銭が転がっているなら、
この世界の中で最も裕福な上位8%のうちの1人です。
そして、世界が100人の村だとしたら、そのうち80人は標準以下の居住環境に住み、
70人は文字が読めない。そして、50人は栄養失調に苦しみ、1人が瀕死の状態にあります。
大学を卒業してコンピューターを持っているのは、100人のうちたった1人なのです。
あなたは、そのたった1人ではありませんか?
私たちはすでに感謝できることが周りにたくさんあります。そこにしっかりと気づき、
周りにある環境や人に感謝ができる自分になりたいものです。
当たり前の基準を下げ感謝できるようになりますと、必ずやる気は継続されます。
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