『有効:バスガイドさん式トーク術』
◎人前で話すのが苦手・・・ラクラクの克服法!
働いていれば会議で発言したり、プレゼンテーションを担当する等、人前で話す機会は、
どなたにでもあるはずです。そんな時、事前にバスガイドさんをイメージします。
自然と話すコツが理解できまして、驚くほどスムーズに流れて行きます。
●トーク術1:『話の地図”を描く』
途中で迷子にならないためには、事前に“話の地図”を描く必要があります。
この時、押さえるべき点は「結論・要点・順番」の3つだけです。これを旅に置き換えますと、
「目的地・観光スポット・道順」になります。
バスツアーの参加者に、この3つを知らせないバスガイドさんはいませんよね。
これはビジネスの場でも同じことです。どこへ辿り着くか分からない話を延々と聞かされますと、
人はイライラするか、その話に興味を失うかのどちらかです。
例えば、「今日は業務を効率化するための改善案を提案します(=結論)」
「現在、業務が効率的に進まない理由は3つあります(=要点)」
「その理由を、優先度の高い順に説明します(=順番)」という3点さえ押さえれば、
話の目的地もそこに辿り着くまでの流れも明確になり、聞く人の頭にも内容がスッと入るようになります。
●トーク術2:『“根拠”を伝えて判断を委ねる』
大事なのは、相手が決める一歩手前で話を止めることです。自分の会社を信頼してほしいなら、
会社の歴史や過去の実績といった信頼してもらうための“根拠”を話すにとどめて、
最後は相手に「信頼できる会社だな」と判断して頂くかたちです。
これもバスガイドさんに置き換えますとイチゴ狩りに行くバスの中で、
「練乳がいらないくらい甘いイチゴですよ」と話してしまいましたら、実際に現地でイチゴを食べても、
「あ、ほんとだ」で終わってしまいます。「このイチゴは有機栽培なんです」といった
おいしさの“根拠”でとどめるからこそ、イチゴを食べた時に「こんなに甘いんだ!」と
いう感動が生まれます。
●トーク術3:『脱・マニュアル朗読』
バスガイドさんは当然ながら、案内用のマニュアルを読み上げる人はおりません。
常に乗客を見ながら、「いかがでしたか?」「よく見えますか?」と語りかけたり、
途中で間を置きながら話します。そして乗客が自分の話に納得や満足をしているかどうか
、話すペースが早過ぎてはいないかどうかと、ちゃんとチェックしています。
話す際は相手を見るのが基本中の基本です。そして、相手にうなずきがあるかを確認しながら
話を進めるのがポイントです。
うなずきというのは、自分の話している内容が、相手にとってありがたみがあるという証拠。
もし、聞き手がまったくうなずかない場合は、自分が相手にとって意味のないことや
心に響かないことを話していると気付くべきです。
●トーク術4:『キラーフレーズ「皆さん」』
相手に「この話は自分に関係ない」と思われたら、真剣に聞いてもらうことはできません。
従いまして、「皆さん」という言葉を意識的に使うことです。
「皆さん」と呼びかけた以上、聞き手に関係のない話をするわけにはいきません。
このキーワードを盛り込むだけで、自然と相手を意識した話ができるようになります。
話の内容を聞き手とうまくつなげられるのです。
バスガイドさんは、「皆さん、今日は暖かくて旅行日和ですね」
・「皆さん、海の幸を堪能してくださいね」などと、このキラーフレーズを使って、
旅という非日常の時間へ乗客を引き込んでいるのです。話が苦手な人でもすぐに真似できる
テクニックですので、ぜひ取り入れてみましょう。
●トーク術5:『書いたら暗記』
話す内容を事前に書いてみることです。書くと頭の中にある言葉が整理されて、
無駄な言葉や曖昧な言い回しも減りますし、同じフレーズを繰り返さないように注意できますので、
話す言葉が洗練されます。聞きやすいスピーチは、1分間に300字前後ですので、
それを目安に書きますと、内容を詰め込み過ぎて早口になってしまうこともなくなります。
そして書いた内容を、できれば丸暗記してしまいましょう。バスガイドさんも、
まずは分厚い教本を暗記するところから始まります。地名や由来、建物や山の高さ、
歴史の年号など、案内に必要な内容をすべて覚えてしっかり基礎ができているからこそ、
その場に応じたアドリブや語り掛けを入れる余裕が生まれるのです。
また、話す内容を書いてみますと、「メリットばかり並べてないかな?」
・「うなずきのポイントはあるかな?」と確認しやすいのです。
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