『思いが伝わる話し方』

『思いが伝わる話し方』

◎伝えたつもりでは伝わらない!

 わかるように説明するというのは、自分がわかることではありません。

相手に100%理解して頂いて初めて、伝わったことになるのです。

従いまして、90%しか伝わっていないのに「もういいか」と話をやめてしまいましたら、

伝わらない可能性があります。残りの10%が、相手にとって大事な部分かも知れないからです。

この10%に力点を置きますと、思いがしっかりと伝わるのです。

 それでは「伝える」のではなく相手に「伝わる」ために、何が必要なのでしょうか?

単に長い時間を話すのみでは伝わりません。“心が伝わる”ことが一番大事なのです。

語りの雰囲気やリズムも大切ですが、テクニックではなく、やはり「語り手の心や感動」が

聴き手に共有されて初めて、伝わるのではないでしょうか。

 「語り手の心や感動」とは?・・・それは何より実体験に基づく自身の熱い言葉以外

なにものでもないのです。臨機応変にこの熱い言葉の投げかけこそが受け手にとりまして、

真に生きた言葉として心に響き渡るものとなります。

以下にそのポイントを掲げます。

・『シンプルな言葉で具体的な表現を』

・『伝える優先順位を大切に』

・『相手の興味を引く、ちょっとした一言を持つ』

・『あいまい語をやめる』

・『共通点を探せば親近感がぐっとUP』

・『自己PRは客観的にエピソードをつけて』

・『相手のニーズを引き出すには前のめりになる』

・『総論→各論→結論の3層構造で』

・『聞き手の立場になって自問自答で盛り上げる』

何よりも『気持ちに沿って話せば原稿はいらないものです!』・・・全身全霊で想いを伝える

・・・全神経を集中し、結果を恐れず、あの手この手で想いのすべてを余すところなく伝える。

そのような一世一代の気持ちの伝達が肝要です。より良い結果を得るためには、

『信頼されるべく人生を磨く努力を!』・・・です。自ら積極的に日々の仕事の場の中で、

また暮らしの場の中で、様々な体験をすることです。その積み重ねの中から自由自在に

多様な表現ができるようになります。必ず思いが伝わる手法が身に付きます。