『やる気とゴール』
◎ゴールが近づくと、ペースアップする!
スタート時はやる気満々だったのに、しばらくすると息切れしてペースダウン・・・。
でもゴールが見えて来たら、再びやる気に火がついた!
そんな経験はありませんか?
≪欲求の強さは、目標に近づくほど強くなる≫
心理学に、「目標勾配仮説」という用語があるのをご存じですか?
それは、「目標に近づけば近づくほど、その目標に価値を感じるようになる」という考え方です。
価値が高まりますと、人はなんとしてもやり遂げようとします。
途中で「しんどい」・「もう無理」と思いましても、目標達成まであと少しと分かりますと、
急に「よし、最後まで頑張ろう」と力が湧いて来るのです。
このことは、コーヒーを用いた身近な実験でも証明されています。
あるカフェで、「コーヒーを10杯飲むと1杯無料」というサービスを提供し、
お客さんがどんなペースでコーヒーを飲むかを調べたそうです。
すると、10杯目に近づくにつれ飲む間隔が短くなることが判明。
「1杯無料にしたい」という欲求の強さが、目標達成に近づくほど強くなったことが実証されました。
≪ゴールが遠すぎると、失敗しやすい≫
何かを成し遂げようとする時、具体的な目標を立てるのはとても良いことです。
ですがゴールが遠すぎますと、道半ばで「難しそうだから、やっぱりやめよう」と
諦めてしまう可能性大。
従いまして目標は、達成する姿をイメージできる範囲に定めるのがおすすめです。
頑張れば「もう少しで達成できる」と思える目標を設定すれば、
意識的にその価値を高めてゴールへ早く到達することができます。
≪小さな目標を積み重ねるのが、成功のカギ≫
ゴールが近づきますと、ペースアップします。
このカラクリを上手に利用すれば、勉強や仕事においても目標を達成しやすくなります。
要は、イチかバチかの大きな目標に向かって気合だけで走り出すのではなく、
実現可能な小さな目標をいくつも作り、達成を重ねて行けば良いのです。
「目標を立てても、すぐ挫折する・・・」という方は、
その目標を小さく区切って設定してみましょう。
「あとちょっと!」というときにペースアップする力を利用すれば、
今まで無理だと諦めていたところまでも、意外とスンナリ到達できるようになるのです。
≪可能性を最大限に引き出すために実行すると良いこと≫
1. 「ゴールに到達するための小さなステップをきちんと計画する」
ゴールを明確にするだけでは十分ではありません。
それだけですと最初の一歩を踏み出した後、どこへ進まなければいけないのか
わからなくなってしまうことが多いからです。
最終的なゴールに到達するためのミニゴールをいくつも作りましょう。
例えば来週までに必ず○○をする。今月末までに必ず○○を終わらせるなど、
具体的なミニゴールはあなたを確実にメインゴールへと導いてくれます。
2. 「感情だけで前に進めない」
感情だけで物事を決意したり、理由無しに何かを始めることはやめにしまして、
自分がする全てのことに明確な理由と、動機付けがあることを意識しまして
時間を無駄にすることがないように努めます。一時的な感情に流されて、
本当に自分がしなければならないことを見失わないように気をつけましょう。
3. 「自分の限界を知ることは恥ずかしいことではない」
どんなにがんばっても自分の能力以上のことを成し遂げることは不可能です。
自分の限界を知り、「どうしても無理だ」と思ったときは、柔軟にゴールを変えたり、
アプローチを変更することを行います。これはストレスをためすぎて、
燃え尽き症候群にならないためにも必要なことです。
4. 「中途半端ならむしろやらないほうがいい」
どうしてもやりたいという強い思いがないならば、何事もスタートしない方が良いのです。
中途半端な決心では長続きせず、途中で物事を投げ出したりしかねないからです。
5. 「アドバイスを素直に受け入れる」
自分が一番と虚勢を張る・自分の考えが誰よりもすばらしいと自画自賛することを
控えましては、むしろ注意深くアドバイスを聞き入れて、人から学ぼうとする姿勢を
保持することが大切です。アドバイスを聞き入れる柔らかい心は人生を成功へと導きます。
6. 「失敗をしても落ち込まない」
失敗は成功のもととはよく言われますが、それを地で行くのはなかなか難しいものです。
ですが失敗から学び、そこからまた新しくスタートすることはできます。
失敗しても落ち込まずに何度でも立ち上がりましょう。
≪まとめ≫
自分のゴールを持つことです。ゴールを明確にしておきますと
最初に何をすれば良いのかがわかりますので、始めの一歩を踏み出すのは
そんなに難しいことではなくなります。
ゴールをきちんと見据え、見据えることによりましてやる気が高まります。
日々邁進。そしてそのゴールが見えて来ますとやる気が更に高まります。
仕事だけではなく、毎日の生活そのものに一つ一つ目標を設定しまして、ゴールへと向かいます。
そのことが自分自身、より良き人生の歩みではないでしょうか。
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