『うなずきの心理学』
◎実は奥が深い「うなずき」! 会話をしていると、知らず知らずのうちに行っているのが
「うなずき」です。聞き手は何の気なしにうなずいているわけですが、このうなずくという行動、
実は心理学的には大きな力を持っています。
まず、うなずきには相手の話を引き出す能力があります。
つまり、うなずくだけで話し手の話す意欲をグッと高めることがわかっていて、
心理学者が長年にわたる実験結果で明らかにしています。
実験手法は、1人につき45分間の面接を行ったのですが、全体の45分間を15分ずつの3パートに分け
第1パート:自然に応答
第2パート:相手が話すたびにうなずき、話し終えるまでうなずく
第3パート:自然に応答 という対応を行いました。
すると、第2パートにおける相手の発言量は第1パートに比べて約50%も増えたのです。
これは単にその場の雰囲気に慣れたから口が軽くなったのではなく、
その証拠に第3パートになると発言量は再び減少しました。
このように、単にうなずくだけで相手は話しやすくなるのです。
うなずきは、人の承認欲求を満たす効果があります。
相手のうなずきによって自らが認められていると、感じられるからです。
実際、カウンセリングの現場でも、うなずきはとても大事な要素。
下手に、「なるほど」・「へぇ、そうなんですか」と相づちを打つよりも、
適切なタイミングで無言でうなずいたほうが「受け止めてもらえている」と実感できるのです。
◎うなずきはとっても大きな力を持っておりますので、ぜひ普段の会話で心がけてみてください。
「リアクションが大きくて話しやすい」と好評価につながるはずです。
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