『人格ついて』
◎「意識しながら、考えながら、選びながら、より良いもの」を
求めながら生きていく!
「人格とは?」:理性と自由意志を備えた個としての責任の主体である。
・・・理性(考える力)と自由意志(選ぶ力)を備えた主体です。
・・・人間には、考える力と選ぶ力がありますが、自ら判断し、判断に基づいて決断し、
その決断に対してはあくまで責任を取る存在が人格の位置付けです。
人の形をして生まれただけでなく、理性的な意志的なものを持っていて、判断や決断ができ、
そして責任を取る
・・・そういうものに対してこそ人格の名がふさわしいのです。
「自分は人格を主張するのにふさわしい生活をしているかどうか?」を自問自答。
・・・意見を持たないで流されて生きていないか?無意識に一日を過ごしていないか?
・・・人格として生きるということは、「意識しながら、考えながら、選びながら、より良いもの」を
求めながら生きて行くということです。
「格」という言葉は、合格の「格」でもあります。人格の格は、人としての一つの規準を示しております。
単なる人間ではなく、自分で判断し、決断し、それに対して責任を取っていく人が
人格と呼ばれるにふさわしい。
・・・私たちは、人間として生まれたからには、人格のレベルに到達する生活をしていかなければなりません。
誰しも生まれた時には、その赤ちゃんは男か女です。
それが一人格になっていく。
言葉を換えて言えば「何」の対象だったものが、「誰」の対象に成長していくことです。
成長それは、利己主義的な態度しかとれなかった自分が、他の人のことを考えられるようになること。
・・・人から注意を受けた時、腹を立てずにありがとうございますと言えることも成長です。
やがては、こういう人になりたいという理想像を持つ、それもまた成長です。
その過程の中で、きちっと選ぶことができること・・・それが人格化ということです。
考えない人間ではなく、考える人間になること。人まかせにする人間ではなく、
自分で選ぶ人間になることが人格化の第一歩です。そして更により良いものを考え、
より良いものを選ぶということになります。
では何を基準にして、「より良い」かといいますと、人間の幸せです。
いわゆる人の道にかなっているかどうかということをもって、
正しいとするか正しくないとするかということが言えます。
そのためにはある程度の信念を持って正しく生きるということです。
その信念が手ごたえとなって、失敗した時に立ち上がる勇気・壊れたものを元へ戻す原動力となります。
まさに「復元力」です。私たちはこの復元力を持って、一度っきりの自分の人生を誠実に、
そしてたくましく生きていきたいものです。「良く考えて良く選ぶ、正しく考えて正しく選ぶ」、
そういう人になりたいものです。
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