『他の人にどう映っているのか』
◎自分はどのタイプ?:きちっと向き合う!
<言動は、他の人にどう映っているのでしょうか?>
自分の姿が、他の人の目にどう映っているかは気になるもの。
ところが、それを確認する機会はめったにありません。
特にマイナス・イメージが強い場合は、どんなに親しい間柄でもなかなか本音で語ってくれないものです。
次に示します6つの人物像で、ご確認下さい。
完全に一致しなくても、どのタイプが最も近いかを知ることはできます。
そしてご確認後は具体的に、現時点からのより良きご対応を!
◎自身判断、どのタイプ?
1.Aタイプ:「謙虚で腰が低い」
2.Bタイプ:「そつがなく、人当たりがいい」
3.Cタイプ:「リーダーシップがある」
4.Dタイプ:「面倒見がいい・熱血」
5.Eタイプ:「職人肌」
6.Fタイプ:「飾らない自然体」
1.Aタイプ:「謙虚で腰が低い」
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□ 声が小さい、または甲高い
□ 薄くて軽いスーツで、着くずれしている
□ 軽そうなカバンやリュックで通勤
□ 100円ボールペンを愛用
□ 時計を持たず、携帯で代用
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●実はこう見られています
居酒屋で注文するとき、店員を呼んでも振り向いてもらえないことが多いのでは?
周囲からは謙虚というよりも「こいつショボい」と見られている可能性が高いのです。
何よりもまず声が小さい。
しかも会話では、センテンスの終わりがゴニョゴニョと不明瞭になるからますますショボく映ってしまう。
カジュアルな服装や持ち物は、軽々しく安っぽい印象を与える。
人格の軽さは、持ち物の重さに比例するといってもいいのです。
「重い物を持たないでラクしたい」と思っているのでは?その心構えの部分で、すでに負けています。それでは相手に侮られてビジネスにも支障が出てくるのです。
〇対策
そこで大物感を演出したい。声は低めにして凄みを出します。
語尾は「……です! 」とハッキリ発音します。
スーツは厚手で型くずれしにくい生地のものを着用。
カバン・財布・時計は見た目がゴツいもの。
ペンは「これ何グラムあるんだ? 」と思わせる太軸のモンブランがいい。
高級ブランドは伝統の「重み」で、持ち主まで大物に見せてくれる。
心理学でいう「連想反応」です。大物オーラが身につけば、居酒屋の店員は声をかけなくても、
目が合っただけで飛んでくるはずです。
2.Bタイプ:「そつがなく、人当たりがいい」
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□ 常に、にこにこしている
□ 当たり障りのない格好
□ 流行を取り入れて周囲に合わせる
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●実はこう見られています
待ち合わせ時刻に相手が遅れてきたとき、「こっちもいま来たところ」とつい相手を気づかってしまう……。
思い当たったら、自分は「単なるいい人」ではないかと疑ったほうがいいのです。
このタイプは24時間365日、怒ることがありません。行動規範は「周囲との和」ですから。
服装や持ち物は当たり障りがないものばかり。物腰は柔らかく、挨拶を欠かさないから敵をつくらない。
言葉づかいは丁寧で、口癖は「うん、いいんじゃないかな」と消極的な肯定となります。
自分では人望があり、人当たりがいいと思う面がありますが、
タチの悪い相手からはなめてかかられる場合もあります。
〇対策
予防策としまして、たまに「いい人」モードを崩してみましょう。
例えば、相手が遅刻してきたときは「遅いじゃないか! 」と注意します。
相手に嫌われそうだなんて心配は無用。
ふだん柔和なあなたが指導モードを見せれば、かえって信頼感が増すはずです。
言葉づかいをちょっと崩すだけでもいいのです。
名前を呼ばれたら、面倒くさそうに「ああ? 」と答えてみます。
騒がしい店で不快そうに「うるせぇな」とつぶやく。
それだけでも「この人、実は怒らせたら怖いのかも」と緊張感を与えることができるのです。
3.Cタイプ:「リーダーシップがある」
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□ 発言量が多い
□ 「一点物」など、ファッションを自慢する
□ 時計について、うんちくを語る
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●実はこう見られています
ミーティングや飲み会では、気がつくと自分が中心にいてその場を仕切ってます。発言量はほかの人たちより圧倒的に多いかた。
自分では「リーダーシップがある」と思い込んでいるかもしれませんが、あなたはおそらく「鼻につく人」です。
このタイプはとにかく会話を独占したがり、聞く側の興味などは眼中にありません。自己顕示性が強く、いつも自分が中心でないと気がすまないのです。服装や髪型の特徴も、「これ見てよ、わかる? 」と頼まずとも自分からアピールしてきます。男性なら「僕いくつに見えるかな? 」、女性なら「私、変わったのわかる? 」が定番の質問。実にうざったい。デスクに飾る写真は、必ず自分の姿が写っているもの。家族と一緒にいる自分、観光名所に立つ自分が大好きです。
〇対策
鼻につくかどうかのセルフチェックは、会話の相手が適当な相づちを打つ、
自分が話しだすと場が静かになる、同僚を飲みに誘うとよく断られる、
飲み会に誘われなくなった、などがポイント。
2つ以上該当すれば「自分はひょっとして……」と疑ったほうが良いのです。
そしてミーティングや飲み会では、発言量のバランスを考えて自分を抑えることです。
他のかたへのご配慮を。
4.Dタイプ:「面倒見がいい・熱血」
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□ たたみ掛けるような口調
□ 汗かきである
□ 腕まくりをしている
□ ネクタイを緩めている
□ キビキビした動き
□ エスカレーターより階段を使う
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●実はこう見られています
世話好きで面倒見がいい人は、行き過ぎると「暑苦しい」と思われてしまいます。
そう言われている人は、実際に体温が高い。冬でも汗をかくほどで、いつもネクタイを緩め、
ワイシャツは腕まくり。せっかちでキビキビ動く。
エスカレーターに乗らないで階段を駆け上がったりするから、また汗をかきます。
声が大きくて勢いがあります。立ち話では、対人距離が異様に近い。
高い体温が伝わってくるぐらいグイグイ前に出てきます。それだけでもう暑苦しい。
会話の途中で「いいか、もう一回言うぞ」と要点を何度も繰り返す。
逆に相手の話は、最後まで聞いてから「悪いけど、明日メールでも送ってくれないか」と要求する。
何ごとも念を押さないと気がすまないところが面倒くさがられます。
飲み会では解散しかけているのに、「よし、次はカラオケだ! 」とみんなを引率していく。
みんな帰ろうとしているのはわかっておられますが、空気はあえて読まない。
〇対策
暑苦しいことこのうえありませんが、このような熱血漢が大好きなかたが多いのも現実です。
無理に矯正しますと長所を殺すことになりかねません。
ですので、お客さんや同僚から相当に嫌がられたと思ったときに、自ら反省して改めれば良いのです。
5.Eタイプ:「職人肌」
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□ やせ型で、頬がこけている
□ メガネをしている
□ 一点豪華主義
□ ズボンの折り目、シャツのしわを気にする
□ 鼻をかくなど、しぐさにくせがある
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●実はこう見られています
細かいことにこだわりを持ち、「職人気質なオレ」が好きなあなた。
イライラすることが多く、肉体的にはやせ型で、頬がこけて肌にツヤがありません。
神経質ですから、シャツのしわやズボンの折り目、雨の日は靴のドロ汚れなどが気になります。
ネクタイピンなど地味なアイテムに強いこだわりを持つかたもおられます。
行動面で目につきますのは、体の一部やイスなどをよくさすること。
メガネを何度も拭く場合もあります。気持ちを落ち着かせるための無意識の行動となります。
仕事にも独特のこだわりがあり、明らかに効率的な方法がありましても
、頑なに自分のやり方を変えようとしません。
ひとり仕事なら良いのですが、チームで進める仕事は周囲が合わせないといけなくなりますので
「なんて気難しい人だ」と煙たがられてしまいます。
口ぐせは「絶対に」・「完璧に」・「その根拠は? 」などで、理屈っぽく、何でも白黒をつけたがります。
本来グレーにしておくことの多い人間関係にまでそれを当てはめるからややこしいことになります。
〇対策
自ら改める際は、強迫神経症の治療法を真似るのも一つの手です。
極度の潔癖の人でも手をゴミ箱に突っ込んでいれば、そのうち慣れます。
気に食わないことがありましても白黒つけることをぐっと堪えてみましょう。
6.Fタイプ:「飾らない自然体」
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□ メタボぎみ。ぽっちゃりしている
□ 服装に締まりがなくパッとしない
□ ベルト通しを1本抜かしてはめている
□ 名刺を切らせることが多い
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●実はこう見られています
「今日中にメールします」と約束したのにうっかり忘れます。待ち合わせにはたいてい遅刻し、
名刺を切らすことがたびたび。
仕事でもミスばかりで「あ、すみません」とまず謝るのが口癖になっています。
自分では、「自然体で飾らない性格」と評価しておられますが、周囲からは「こいつヌケてる」とか
「だらしない人だ」などとイライラされてます。
自己管理が苦手で、夜更かしするから寝坊します。メタボ体型なのも食事をコントロールできないから。
服装は全体的に崩れていて、ズボンのベルトがループを一つ通ってないぐらいは当たり前。
デスクは散らかり放題で、自分でもどこに何があるか把握できておらず、
いつも探し物で時間をムダにしておられます。
仕事の着手が遅いので、納期遅れや徹夜作業は日常的。
学生時代、夏休みの宿題は泣きながら最終日にやっていたタイプ。
〇対策
もしそんな自分を変えたいなら、まずは一日の活動を細かく記録してみます。
それだけでも「これだけ時間をムダにしていたのか」と自覚できるはずです
。時間が余るようになれば、仕事のミスもなくなり、「ヌケてる人」の汚名を返上できます。
<タイプ把握後の心のあり方>
※生きるために必須の「勘違い機能」
「自分は平均よりはデキている」の思いは勘違い。
・・・ しかし、この「勘違い機能」は人間が生きていく上で、とっても重要な機能です。
勘違いでもして自信をつけなければ、特に今のような厳しい時代の中で前向きに生きていくのは
大変ことでもあります。
加えまして他の人がネガティブに受け取る部分が、裏を返せば本人の持ち味という場合もあり得ます。
コインの表裏同様に同じもの・同じ人なのです。必ずしも全て改めるべきと考えなくて良いのです。
生きて行く中で支障があったり、関係悪化の際に反省して修復を考えます。
逆に、これくらい気軽な感覚で取り組むのも一手です。
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