190 『生きる』

『生きる』

過ごして来た日々を思う。つらいこと・苦しいこと・・・たくさんあった。

思い出したくない。今も心に刺さっている。

いつまでも忘れることはできない。

しかし今の自分にとって、糧になっている。確実に前進している。

冷静に、心をまっさらにして振り返ってみると、たった一人で乗り越えられたものであったかどうか

・・・乗り越えられたと言えるかどうか・・・わからない。

でも誰かしらいた。助けて下さるかたがおられた。自分ひとりではなかった。

だから今の自分がある。いつの日か自身がこの世を去る時に、感謝の気持ちでいられるか。

おだやかに、ありがとうと言えるのか。明日をも知れぬわが命。

誰もが長生きがしたい。願望と現実は異なる。

本来、そのことをかみしめて生きなければならない。

しかし目を伏せている自分がいる。

考えないようにしている自分がある。

今を支えて下さっているかたがたを、声を掛けて下さるひとことひとことを、ありがたいと感じなければ。

強く感じなければ。・・・今日、あいたいしたかたは明日おられないかもしれない。

逆に自身がいないかもしれない。

そんな中、厳しい戒めの言葉であっても素直に受け取らなければならない。

今日より明日へ。他のかたへの影響力などという大それたものではなく、

自分もあいたいするかたから「ありがとう」と思って頂ける生き方ができれば。

・・・今日が終わり、明日が始まる。時が過ぎて行く。

瞬間ごとに「良かったー」と思える。「うれしい」と感じる。

涙・笑い・・・前進。