195『 人の心 』

『 人の心 』

日本人:人と人との間にはよく情が通じ、人と自然の間にもよく情が通じる。「人の心=情緒

・・・人は情緒を形に現わして生きている。形に現われる時、喜びを感じる。

それが、「生きがい」です。

桜の花はいいなあと見るのが情緒。小学校のころは情緒の出来上がる時代、

中学校のころに知性・意思が出来上がっていきます。情緒の中心の調和がそこなわれますと人の心は乱れがち。

人の情緒は固有のメロディーで、その中に「流れ」と「彩り」と「輝き」があります。

メロディーがいきいきしておりますと、生命の緑の芽も青々としているものです。

情緒は、「知」・「情」・「意」・「感覚」の各分野にわたって分布しています。

「知」:印象化される。(漠然とした印象が残る)

・「情」:純化される。(素顔だけになる、素朴化)

・「意」:霊化される。(向上しようとする目的を持った意思に変わる)

・「感覚」:浄化される。(けがれがとれる)                   

こうしてできたものは、皆まじり合います。この全体が『情緒』です。

・・・今の時代を生き抜く、大切な人の心です。