231[ 心の疲れをほぐす ]◎よりよい生活を楽しんでいくために、「疲れない心」を育てていく!

[ 心の疲れをほぐす ]

◎よりよい生活を楽しんでいくために、「疲れない心」を育てていく!

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。・・・を大前提に。

家に帰っても「あれやらなきゃ!」などと仕事のことばかり考えてしまったり、

嫌なことがあると、ひどく落ち込んで朝、寝床から立ち上がることも困難です……。

<Q&A>

Q:仕事はある程度忙しいものなので、しょうがないとは思っていますが、

何か気持ちを楽にする方法はありますか?(31歳・広告営業・Kさん)

A:仕事は、我慢しなければいけないこと、気を遣わなければいけないこと、時間に追われることなど、

責任を背負うことなど、ストレスの元となることが多いですよね。

Kさんが落ち込んで起きられなくなってしまうのは、マイナスな感情が常に頭から離れず、

精神的な疲れが蓄積されてしまっているからではないでしょうか。

このままでいると、最悪の場合は心が壊れてしまうこともありますので注意が必要です。

今すぐ、心の疲れをほぐして精神的な健康を取り戻しましょう。

「心のコリをほぐす」3つの方法をご紹介します!

1.「〜すべき」という思考をやめよう!

2.自分の心の疲れを受け入れよう!

3.自分の好きなことをやる時間を作る

<「〜すべき」という思考をやめよう!>

「仕事はある程度忙しいものなのでしょうがない」と諦めかけているKさん。

もしかしたらKさんの場合は、無意識のうちに「ちゃんとやらないと!」

「頑張らなきゃいけない!」といった、「〜ねばならない」という脳内命令が

発動してしまっているのかもしれません。

この脳内命令のことを、心理学の用語で「ドライバー」といいます。

ドライバーとは「心を駆り立てるもの」という意味で、これには5つの思考のクセがあると言われています。

(1)完全でなければいけない

(2)他人を喜ばせなければいけない

(3)努力しないといけない

(4)強くなければいけない

(5)急がなければいけない

どれも無意識に「こうしなければ」と心が駆り立てられている状態です。

このドライバーが強ければ強いほど、心を休めることが難しい思考になってしまうのです。

仕事が辛い…。

でも「誰でも仕事は辛いもの」だからしょうがない! 辛いと思っている自分が許せない。

このようなループがKさんを苦しめている要因かもしれません。

「〜ねばならない」という考えが優先されると、自分に厳しくしすぎてしまい、

現状を受け入れられない状態になります。

その結果、想像以上に疲れが溜まってしまいます。

まずは今の自分の状況を冷静に捉えて、必要以上に自分を苦しめない考え方を優先するようにしていきましょう。

<自分の心の疲れを受け入れよう!>

Kさんは今、自分の感情に意識を向ける時間はどれくらいありますか?Kさんの現状から、

自分の感情に向き合う時間も余裕もないように感じられます。

心に目を向けず、日々の流れに身を任せてしまうと、ストレスとなって蓄積されるだけです。

一旦立ち止まって、「よく頑張った」「無理させたね」「苦しいよね」と、

自分で自分を褒めてあげましょう。

このように、日ごろから自分の心を見つめる「自己承認」をする時間をきちんと作るということはとても重要です。

例えば、毎日同じ時間に起床して出勤すること。

仕事をきちんとこなしていること。

そんなところから「よくやった!」「毎日偉い!」と自分を慰労してみてください。

褒めることをノートに書き込んでいくのも、より「自己承認」できていることを実感できるので、

心理的に非常に効果的です。

始めたばかりの頃は、まだマイナス思考で、嫌なことを引きずってしまうかもしれません。

しかし、このように自分を労うことを日常的に取り入れていくと、おのずと自尊感情が高ぶり、

ポジティブな感情を呼び起こす効果があります。

そうすると、心に溜まっていたストレスが解放され、晴れやかな気分を実感できるはずです。

<自分の好きなことをやる時間を作る>

自分の感情に意識を向ける方法として、おいしいものを食べる、

好きな音楽を聴く、運動をするなど、“好きなこと”を日常的に取り入れることも有効です。

自分に元々あったポジティブな感情を呼び起こすのです。

それを習慣化することで自分を苦しめない考え方や、自分のマイナスの意識への対処法が身につき、

心の疲れを緩和させる効果が期待できます。

また、自分の好きなことに時間を費やすと、心にゆとりが生まれるため、

今まで見えていなかった解決法が見つかる可能性もあります。

ということで、合言葉は「好きなものを食べて自分を甘やかす時間を作ろう!」です。

よりよい日々へ、一歩一歩です。