[ 遊びのある人生 ]◎遊びのある人生はストレスに強い!
自分なりの趣味や気晴らしなどの「遊び」を持っている人は、ストレスに強いもの。
それはどうしてなのでしょう?「遊びのある人生」を送るためのヒントをお伝え致します。
ストレスの多いあなた、最近心から楽しく遊んでいますか?
仕事柄「ストレスに強い人ってどんな人ですか?」とよく聞かれますが、
そんなとき私は「たとえば、『遊びのある人生』を送っている人ですね」と答えることがあります。
「遊び」とは、趣味やスポーツ、娯楽など、好きなことをして楽しく時間を過ごすこと。
音楽を聴いたり、散歩をしたりしてゆったりした時間を楽しむこと。
酒場に繰り出したり、ときには羽目をはずしてみること・・・そのような過ごし方だと
私は思っています。
ご相談をお受けした時に「最近どんなことで遊んでいますか?」とお聞きしますと、
「遊びですか? とてもそんな時間は持てませんよ」・「昔は趣味らしい趣味もあったんですが、
そんな気になれなくて」と答える方が多いと感じます。
忙しいから楽しいことに打ち込む時間を持てない・趣味や気晴らしをしていないから
一層イライラしてストレスがたまってしまう。
このように、遊びを通じてうまくストレスを解消することができず、
悪循環にはまって抜け出せなくなっているケースが、とても多いのではないかと思います。
では、あなたはどの程度の「遊びのある人生」を送っているでしょうか?
まずは、下の10問にお答え下さい。
(1) 「趣味は?」と聞かれると、心から好きなことを即答できる。
(2) (1)の「趣味」は、仕事や日常生活との関わりが薄いことである。
(3) 「遊び」のことを考えるうちに、嫌なことを忘れてしまう。
(4) 「遊び」でつながっている友人が増えている。
(5) 気がつけば、月曜日から週末のことを考えている。
(6) 年に何回か、「遊び」を理由に仕事を休んでいる。
(7) 「遊び」に関係するキースポット(用品店・集会所など)を良く利用する。
(8) 仕事が大変なときでも、「遊び」を優先することは良くある。
(9) 「遊び」のことなら1時間はしゃべれる。
(10) 「遊び」のために頑張って働いているという感覚がある。
いかがでしょうか? この10問の多くに当てはまる人は、
上等な「遊びのある人生」を送っている人です。
ストレスが多い環境でも苦しくなりすぎず、気がつけば乗り越えられることが
多いのではないかと思います。
逆に少ない人は、最近ストレスを発散できていないのではないでしょうか?
ぜひ遊びをうまく取り入れた対処を検討してみることをお勧めします。
<気持ちをケアすればストレスは和らぐ>「問題解決」に注目するだけでは、
ストレスは解消されません。
実はストレスへの対処法には、大きく分けて2つの方法があるのです。
一つは「問題焦点型」という方法。
ストレスを引き起こしている問題の直接的な解決を図る方法です。
たとえばコミュニケーションの本を読んで人間関係の対処法を学んだり、
苦手なことの克服のトレーニングに励み、乗り越えることなどがこれにあたります。
しかし、この「問題焦点型」だけで挑んでも、100%ストレスが解消するわけではありません。
ノウハウ通りに問題が解決するとは限りませんし、苦手なことを克服できても、
悩みやコンプレックスがすっきり片付くとは限らないからです。
そこで大切なのは、「情動焦点型」の対策法も組み合わせることです。
ストレスを忘れたり、気分を転換する時間をつくって、ストレスの影響を和らげるのです。
「情動焦点型とは、問題ではなく気持ちの方をケアすることです。
たとえば、好きな歌手のコンサートに行ってスカッとしたり、
海でも眺めながらボケーっとしたりしますと、いっときでもストレスを忘れられますよね。
遊びの時間をたっぷり楽しんで気持ちをケアすることで、
不思議なほど問題が気にならなくなったり、 「ちっぽけなことだ。
忘れちゃおう」と受け流せるようになります。
このように気持ちをケアする時間をたくさん持ちますと、
目の前のストレスに煮詰まることもなくなり、緊張感も緩和されるのです。
<映画「釣りバカ日誌」に学べ>「遊び」はストレス解消だけでなく、
アイデアや人脈の開発にも役に立ちます。
極端な例かもしれませんが、「遊びのある人生」の達人といえば、
『釣りバカ日誌』の“ハマちゃん”のような人かもしれません。
リストラにさらされる万年平社員なのに、釣りがあるから仕事のストレスはすぐに忘れてしまう。
「釣り」が縁で社長のスーさんと親友になり、社運をかけた大きな受注をとってくる。
もちろんコメディではありますが、遊びを通じてサラリーマン街道を渡りつつ、
意外に大きな仕事をしているハマちゃん に、「しょせん真面目なだけじゃ、ダメなのかもね」と
膝を打った人は多いのではないでしょうか。
たしかに「遊びのある人生」を送っていると、遊びの話題だけで人とつながり、
見知らぬ人ともすぐに仲良くなれます。
さらにそのご縁で思わぬ仕事が舞い込んできたり、遊びから得た知識がヒントになって、
仕事のアイデアが浮かんだり、窮地を救われたりすることもたくさんあります。
遊びは個人的な趣味や気晴らしで終わるものではなく、人との信頼関係を築き、
お互いの身を助け、高めていくためのたくさんのチャンスを含んでいるのです。
◎ストレス時代こそ「遊びのある人生を!少しでもピンときたらまずはやってみるべし。
ハマる「遊び」に出合えるかも知れません。
すでに遊びを楽しんでいる人は、自分自身のストレス・マネジメントのためにも、
ぜひその「遊びのある人生」を大切にして行きましょう。
心から楽しみ長年続けられる趣味など、そうめったに見つかるものではありません。
そんな素敵な人生を送れている幸せを、ぜひ実感してみて下さい。
そうでない人は、まず「心から楽しめる遊びを見つけたい」という気持ちで、
街をブラついたり雑誌を眺めたりしてみましょう。
すると、ふとしたきっかけでひかれる遊びに出合える確率が高くなります。
そして、楽しめる遊びとの出合いがあったら、ためらわずに試してみて下さい。
あれこれやってみれば、一つくらい続けたいものが見つかるはずです。
また、過去にやっていた趣味を思い出し、もう一度トライするのも良い方法です。
年月を経た分、違った感動が味わえるでしょう。
「人生の彩り」のためだけでなく、ストレスに強くなるためにも遊びは必要なのです。
ストレスの多い毎日を渡って行かねばならない時代だからこそ、
自分なりの遊び方を見つけて、ストレスに負けない自分をつくっていくこと。
そうしたポジティブな姿勢が、これからはますます大切になって行くのではないでしょうか。
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