[ ホメる⇒プラスの引き寄せ ]◎職場でも家庭でも『ホメる』ことでうまく回ります!
「ホメ」の効用についてお伝え致します。
人はホメられると顔がノーガードになり、ニヤニヤします。
その顔を見た瞬間、関連熟語を投げ掛けます。
そうしますと更に相手の笑顔は増大します。
心の交流となります。
そうして会話を続けて行きますと自分自身、今まで出なかった新しい言葉・新たな感情が
生まれて来ます。
その日々の積み重ねの結果、今まで湧かなかったようなアイデアが湧くようになり、
見えなかったものが見えるようになります。
日々の“気づき”が増えます。
それはコミュニケーション達人への一歩ですし、自然と新しい仲間が増えて行きます。
まさに、プラスの引き寄せが現われます。
ホメたほうは忘れているようなことでも、ホメられた相手のほうは良く覚えておりますので
機会がある毎、笑顔でお声掛け頂けます。
そして会話が広がります。
ホメることで、相手の心に残る印象的な言葉を、知らぬ間に伝えているのです。
<ホメるとモチベーションが上がる>ホメますと、相手のモチベーションが上がりますが、
実は自分のモチベーションも上がっているのです。
ホメ言葉が自分の心もあたたかくして行きます。
時に、「若い人をホメると調子に乗るから、甘い言葉は掛けたくない。」というかたがおられます。
ですが、単純にホメるだけではなく、たとえば「こういうことが出来た君だから、
次はこういうところをやってみようよ。」と言って、次の行動の背中をちょっと押してあげます。
そして、その行動の変化による結果の違いまで見つけて、伝えてあげます。
たとえ結果が期待通りでなくても「君自身は成長している。
そこを見ていたよ。」と伝えます。
そこまでやって、ようやく“ホメる”ことのワンクールが終了するわけです。
ホメる側が「あなたがこうしたことによって、周りがこれだけ変わったんですよ。」と示しますと、
調子に乗るだけでは終わりません。
基本的に人はホメられますと、ついつい次もその期待に応えようとします。
心理学では「レッテル効果と呼びます。
この「レッテル効果を生かせば、「次にまたこれをしてほしいからホメる。」といった
ホメ技術につながります。
たとえば、ふだん料理を作らない奥さんに、できるだけ料理を作ってほしいと思いましたら、
たまたま料理を作ってくれた機会を逃さず、すごくホメると良いのです。
<ホメるは他人のためならず>ホメることによって一番恩恵を受けるのは自分だったりします。
周りの人をホメ続けますと、自分の周りで良いことがたくさん起きるようになります。
それは、ホメることによって最高の返事、すなわち“行動”を相手から引き出していることに
他なりません。
反対に、ダメなところばかりを指摘しましては、相手はなかなか行動を変えようとはしません。
飲食店の覆面調査でダメ出しに主眼を置いた調査から、ホメることに主眼を置いた調査に
変えましたところ、対象店舗の売り上げは平均で1.2倍も伸びた報告があります。
なかには半年で1.6倍になった事例もたくさん出でおります。
ダメ出しのポイントを探す作業と、ホメるポイントを探す作業は実は同じで、
それをどちらの方向で表現するかの違いに過ぎませんから、
そのような方向転換が出来たのだと思います。
“ホメる”と“叱る”、あるいは“けなす”の根っこは一緒です。
一般的には、欠点に目が行きがちです。
「相手のことを考えて」とか「相手にこうなってほしい」という想いが強い人ほど、
ついついマイナス方向の指摘をしてしまいがちです。
逆にプラス方向に持ち上げてみますと、思ってもみない効果がさらに生まれるのです。
それが自分自身のスキルアップ・人徳となります。
一つの手法としまして、まず特徴的なところを探します。
それが見当たらない時は、その人がなかなか継続できなかったり、
実行できなかったりするところを探します。
それでも見つからない場合は、その人より自分を下げます。
まずは、ホメるところを探すのではなく特徴的なところを探してホメるという思いが大事です。
たとえマイナスの部分であっても全部プラスに変換できるわけですから、
究極のホメ技(わざ)となります。
<ホメ表現>食べ物の感想を述べる際、味が薄いときは「いくらでも食べられますね」、
味が濃いときは「ご飯に合いそうですね」、美味しくないときは「好きな人は好きでしょうね」と
答えます。
「クセになる」・「個性的だ」・「はまる人ははまる」といったフレーズもあります。
要は、人や物の魅力というものは、その欠点やコンプレックス・トラウマのすぐ横に隠れていると
言えるのです。
会話の中で、「私は飽きっぽい。」と話されたら、「いろんなところに好奇心のアンテナを
張ることが出来る何よりの証拠ですよ。 」と答えます。
「引っ込み思案で自分の意見を言えません。」の際は、「自己主張者ばかりでは困ります。
あなたのようなかたがおられませんと人間関係や集団がゴチャゴチャになってしまいます。」と
答えます。
「空気を読めないと言われます。」の際は、「空気をみんなが読み合っていても
何も生まれませんから。」と伝えます。
人はただホメられたいだけではなく、誰かの役に立っていることを
すごく知りたいということなのです。
「笑顔が素敵ですね。」で終わるのではなく、「その笑顔ですごく場が明るくなります。
なにか元気をもらえたような気がします。」といった形で、
周囲にも好影響を与えていることを伝えますと、すごく心に響くホメ言葉になります。
<相手を「見ていてあげる」>相手を良く見て、感じたところを伝えてあげるということです。
普段の生活や仕事の中で、なかなか人をホメることは難しいと思いますが、
ある面、「自分はホメなきゃいけない立場なんだ」と思い込むことも重要です。
日にちを決めて、その日までに、何がなんでもホメるポイントを見つけるという覚悟も
時には必要です。
「じっくり取り組んでみよう。の思いでは、いつまでたっても出来ない可能性があります。
“ホメ”の締め切りをつくるということです。
例として、日頃、嫌な人と思っていても、「今週中に、ほめるポイントを○個見つける。 」と
システム化して、そうせざるをえない環境に追い込みます。
最近、社内で何が良かったかを確認し合う企業が増えて来ています。
仕事の最後のミーティングで「今日、誰が良かったか。」といった意見を出し合ったり、
さらに、みんなから良かったと言われた人に対し、部門長が近所のファミレスの
クーポン券をあげたりと・・・。
和気あいあいとした部分と、システム化された部分のバランスが生まれております。
ミーティングで仲間をホメることで、仲間の良い部分に着目するようになります。
上司も部下のミスを気にすることだけではなく「今日はどこを頑張ったか。」を
見るようになります。
そのような企業はご繁栄を続けておられます。
<まとめ>大前提と致しまして、「人間はそもそも人のことをホメられない生き物である。」ことを
自覚することが大事です。
私たちは本能で、自分の周りの人の欠点や出来ていないところを探してしまう生き物です。
自分の周りの上司や同僚、部下の悪いところ、ダメなところが見えてしまうのは、
本能でしみ込んでいるものですから仕方ありません。
だからこそ、「本能よりちょっとだけ自分の理性を生かして周囲の人の良いところを探そう。」
あるいは「そういう修業だと思ってゲーム感覚でスタートする。」ことも有効です。
意思を持って、覚悟を決めて、ホメて行こうということです。
ホメるということで、自分が心地いいというような、あるいは、
何か人のためであり自分のためであるというような、不思議な感覚を日々有効に味わうということです。
ホメた相手が、ガードをゆるゆるにした状態になったところで、
ちょっとつっつくような冗談を投げ掛けますと笑って頂けます。
その光景で、周囲の人も気持ち良くなります。
和やかになります。
そのやりとりは、なによりやっていて楽しいものです。
その状況を伝え聞いた人から、「昨日のあれ聞いたけど、おもしろい!」と言われますと、
すごく嬉しいものです。
「レッテル効果でまた頑張っちゃいます。
・・・上述の『まとめ』と致しまして、端的に表現させて頂きますと、
『ものは言いよう、ホメるも、けなすも、愛情の証し!』です。
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