[ 信念と価値観 ]
◎『信念・価値観』とは、自分自身が見聞きした出来事に対して、感情をネガティブとするか、
ポジティブとするかを判定するルールブックであり、審判です!
信念と価値観はどのように作られるのでしょうか。
・・・その成り立ちは、とてもシンプルです。
私たちの体が、これまで食べてきたものと飲んできたものでできているように、
私たちの『信念・価値観』も、ある面、「これまでに触れてきた情報」によって作られています。
「これまでに触れてきた情報」とは、例えば次のようなものです。
①「大学を出て大きな会社に入らなければ安心して暮らせない」という親の言葉
②「仕事はそんなに甘いもんじゃない」という学校の先生の教え
③「三十分以内にメールを返信しないと友達じゃない」という友達間のうわさ
④「社会人は評価がすべてだ」という先輩や上司からのアドバイス
⑤「幸せにはお金が必要だ」というマスコミやインターネットなどの情報
⑥「営業の電話をかけたら相手先から罵倒された」という自分の体験
・・・このような、私たちが生まれてから今まで触れてきた情報は
頭の中のデータベースに格納されていて、『信念・価値観』を作るベースになっています。
これらの情報に基づいて感情や気持ちが生まれているのです。
<プラス思考が難しい理由>
無理にプラス思考をするのは、実は難しい事ではないでしょうか?
頭の中では「ポジティブに考えることが大事」と分かっていても、心がなかなか追い付いてきません。
プラス思考が難しいのは「一度ネガティブに思った気持ちをなかったことにし、
ポジティブにすり替えること」だからです。
一度好きになった人をなかなか嫌いになれないように、一度抱いた気持ちをなかったことにするのは
難しいのです。
スポーツの世界では一度、審判が下した判定を覆すのは難しいことが知られています。
『信念・価値観』とは、私たちが見聞きした出来事に対し、感情をネガティブとするか、
ポジティブとするかを判定するルールブックであり、審判です。
プラス思考とは、ルールブックに基づいて下された審判の判定に「ちょっと待ってください。
審判はネガティブと判定しましたが、本当はポジティブなんじゃないですか?」と、
判定を覆そうとしている状態です。
またプラス思考では、ネガティブな気持ちを「考えないようにしよう」としますが、
これは、審判に「すみません、この判定、無かったことにできませんか?」と
お願いしている状態です。
既に判定は下されているので、結果を覆すこともなかったことにするのも難しい。
プラス思考のときに起こる「もっとポジティブに考えたい。
でも…」という、あの心の葛藤は、審判と言い争っている状態だったのです。
日々の生活の中で、「おかしい」と思ったことを「おかしい」と言える。
ネガティブな気持ちをプラス思考でポジティブへ切り替える。
※日々謙虚に、「今、前を向いて生きているか?」の自己反省のもと、様々な経験を重ねて、
確固たる『信念』を確立し、自分ならではの『価値観』を有し、
「誰が何と言おうと、これは違う!」とはっきりと宣言できる人生でありたい。
そして、その生きざまを後輩へ、子供世代・孫世代へ胸を張って伝えて行きたいものです。
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