[え~と・あの~ ]
◎「え~と」・「あの~」が口癖のかたにオススメしたい脳コンディショニング!
会話をするとき、いつのまにか「え~と」・「あの~」・「そうですね……」などの
言葉をつけてしまう。
「え~とですね、あの~、そのネタに関しては……」という具合。
デキるビジネスマンとはほど遠い話し方。
プレゼンや初対面で行う商談で、上手に話せず「え~と」・「あの~」を連発します。
この悩みを解決するべく手だてが『脳コンディショニング』です。
IT社会を生きる現代人は右脳と左脳をバランスよく使えておらず、脳にゆがみをきたしております。
それによって怒りやすくなったり、いくつかの作業を並行してできなくなったり、
さらには会話中すぐに言葉が出なくなってしまうのです。
<人はなぜ会話中に「え~と」・「あの~」と言ってしまうのか>
人が会話中に『え~と』・『あの~』を言ってしまう理由は、
頭の中に会話の答えが浮かんでおらず、その答えを探して頭の中をかけめぐっているためです。
そもそも人の脳は、場所によって機能がいくつも分かれています。
これを「脳番地」と呼びます。
その中でもメインとなる脳番地が以下の8つ。
1.思考や判断に関係する脳の司令塔:「思考系脳番地」
2.喜怒哀楽など感性や社会性に関係する:「感情系脳番地」
3.コミュニケーションを担当する:「伝達系脳番地」
4.体を動かすことをつかさどる:「運動系脳番地」
5.物事や言葉など外部から与えられた情報を理解して役立てる:「理解系脳番地」
6.耳からの情報に関係する:「聴覚系脳番地」
7.目で見た情報を集積する:「視覚系脳番地」
8.覚える・思い出すことに関係する:「記憶系脳番地」
人と会話する役割を果たす『伝達系脳番地』に、会話の答えがあるときは
『え~と』・『あの~』を言う必要がありません。
しかし答えがないときは、そういった言葉を言いながら、
他の脳番地をめぐって答えを探しています。
さらに、この行動に慣れてしまった人は、『え~と』・『あの~』と
声に出した方が物を考えやすくなってしまっています。
では、そういった言葉なしに物を考えて話す方法はないのでしょうか?
対処法としましては、考えるスイッチを切り替えてみることです。
『え~と』・『あの~』というスイッチの代わりに、机をトントンやったり、
指をもてあそんでみたり、『運動系脳番地』にスイッチをシフトしますと、
そういった言葉が減ります。
確かに指をもてあそんだり貧乏ゆすりをしながら会話する人がいらっしゃいます。
それもその人なりの考えるスイッチなのかもしれません。
さらにもう1つの対処法として、右脳を強化することが挙げられます。
そもそも『え~と』・『あの~』と言うことは、間合いを取ろうとする行為でもあります。
これは右脳が相手の情報を正確に得られていないために『ちょっと待てよ?』と考え、
そういった言葉でつないでいる間に相手の意図をくみ取る発言を探しているのです。
右脳を強化できれば、相手の情報を視覚的に得ることができるようになりますので、
『え~と』・『あの~』という言葉も少なくなるでしょう
<『え~と』・『あの~』以外に起こる3つの症状 >
『え~と』・『あの~』が起きる現象の元をたどりますと、相手の情報を正確に得る右脳を上手に使えていないせい。
多くの現代人はパソコンやスマートフォンに頼りっぱなしの生活をしてますので、
自分の目で見て情報を得て、それらを統合して記憶し、物事を理解する機会が減ってしまいました。
「視覚系」・「理解系」・「記憶系」の3つの脳番地を使う機会が減ってしまいました。
これが「左脳化現象」であり、脳のゆがみなのです。
脳にゆがみのある人は『え~と』・『あの~』だけでなく、以下のような症状も表れてきます。
1.歳の離れた人と話せなくなった。
2.いくつかの作業を並行してできなくなった。
3.怒りやすくなった。
では、その理由と対処法を順番に見ていきましょう。
1.歳の離れた人と話せなくなった。
これは同世代慣れ、あるいは自分だけの空間に慣れすぎてしまい、
頭の中にある情報が明らかに違う相手(=歳の差がある人)と会話したときに、
年上側は知りすぎて、年下側は知らなさ過ぎて、お互いの情報の差を埋められずに
会話が困難になっている状態です。
理解系の脳番地が上手く機能していないことも挙げられます。
ビジネスの現場は特に上司と部下の円滑なコミュニケーションが必要になりますので、
ぜひとも解決したい問題です。
その糸口は、言語化しなくてもお互いに認め合える時間を共有することにあります。
22歳と42歳の場合で考えてみましょう。
年下側は生まれるのが20年遅れてますので、年上側が生きた20年分の情報を共有していません。
まずここで差が生まれます。
さらに年下側は、0歳から22歳までの間に起きたことを、脳に新鮮に刻んでいます。
年上側は、年下側より長く生きた20年にプラスして22年分の記憶が積まれますので、
22年の間に起きたことの新鮮味も薄く、理解が浅いかもしれません。
要はピュアな状態ではないのです。
この両者の感覚の違いを年上側が認めませんと、ビジネスの現場で上司は部下に対して
「なんだこいつ」となります。
部下は上司が自分より長く生きた20年に価値を見出せていないかもしれませんので、
それを認めることも大切なのです。
基本的に、お互いの情報や会話にずれが生じるのは当たり前だという前提に立ちませんと、
両者の関係性は前に進みません。
したがって知識の差を埋めることではなく、同じ時間を共有することが突破口となります。
最初から仲良くしようとするのではなく、同じ仕事や同じプロジェクトをこなす
『時間の共有』こそが大事です。
2.いくつかの作業を並行してできなくなった。
同じ仕事や生活ばかり続けておりますと、使う脳の場所も同じになります。
その結果、新しいことを始めるとき、もしくはいつもと違う行動をするとき、
新しい脳の場所を使う必要が出てきますので、脳が抵抗を覚えます。
いくつかの作業を並行してできなくなった人は、
刷り込まれた脳の使い方が新しい作業に対して邪魔をしているのです。
だからこそ、仕事の休みである土日に普段とは違った脳の使い方が大事になってきます。
コールセンターで働く人は聴覚を使ってますので土日は視覚を刺激したり、
デスクワークの多い人は身体を動かしたり、なるべく違う脳番地を活用してください。
3.怒りやすくなった。
新しいことを言われると、なぜか怒る人がいます。
年配に多いかもしれません。
脳は環境に順応し、効率よく働こうとする器官ですので、新しいことを行ったり
理解したりしようとしますと、脳にとって効率が悪いから怒りやすくなるのです。
同時に、新しいことや突発的なことに慣れていないサインでもあります。
これも脳のゆがみの表れです。
人の話を耳から聞いて理解できなくなりますと、人は怒りやすくなります。
相手が何を言うのか、普段から脳の感度を高めておくべきです。
ラジオを聞くことは聴覚を使った良い脳トレになるでしょう。
<脳の成人式は30歳>
脳はどんどん成長し続ける器官です。
脳にとっては30歳が成人式です。
20代で社会を通して得た様々なことが、30歳になって『脳の個性』として華開きます。
脳の個性とは、その人なりの脳番地の使い方のことです。
運動系や聴覚系をメインに生活する人、思考系や理解系をメインに仕事をする人など、
その人が今までの人生で主に使い続け、育て続けた脳の番地が30歳を境に際立ち始めるのです。
30代以降から仕事が楽しくなってくるとよく言われますが、それはこのような変化が脳に起きているからなのです。
しかし40代後半になり、脳を成長させる要素がありませんと、脳の劣化が強くなってきます。
特にこの年代は役職がつき始めます。
ハンコ押しだったり部下の管理だったり、
ルーティンワークの延長で頭が良くなるわけではありません。
可能ならば自分で仕事を経営してみたり、ライフスタイルをガラッと変えてみたり、
もっと自分をイキイキさせる大胆なチェンジをしてください。
20代や30代の頃より活動量が下がるのは脳にとって問題です。
20代のように身体を動かして働いて人付き合いをしていれば、
脳はいつでも新鮮に保つことができます。
脳の成人式を迎えた30代以降も、自分自身を若々しく保ち、
成長するため新しいことに挑戦し続けていたら、脳はどんどん成長し続けます。
脳は100歳まで成長できる器官です。
脳のゆがみを直し、脳をコンディショニングすることが、私たちの毎日をさらに豊かにしてくれます。
脳は身体のすべてをつかさどる器官。
脳を元気に若々しく保つことが、私たちの毎日を新鮮で楽しいものするはずです。
「え~と」・「あの~」が口癖になっているかたは、
毎日のルーティンに大胆なチェンジを取り入れてみても良いのかもしれません。
チャレンジです!
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