[ 主張の決め手 ]
◎決め手は「ダイレクト」かつ「具体的」
あなたは、その一言で主張を弱めていませんか?・・・
「伝え方の技術」があります。
瞬時の判断を求められる仕事において、人に伝えるときに最も力を注ぐのは
「シンプルにすること」です。
世の中の動きと共に、決めなければならないことが
あっという間に山積みになっていきます
・・・そんな人たちを相手にするとき、
「決め手となる一言」を、いかに渡すかが重要になります。
そのため、心がける言葉選びは、
<ダイレクト(直接的)かつコンクリート(具体的)>
たとえば、ファーストフードですと「クオリティ・値段・スピード」であり、
郵便システムですと「Overnight Delivery(翌日配送)」など、
具体的でキャッチーなセールスポイントがあげられます。
これをわざわざ冗長にする必要はありませんし、
「えっと」や「あの」などで、“強い言葉”を薄めてしまっては台無しです。
いらない言葉をできるだけ省くことで、伝えたい言葉がより引き立つというわけです。
<消化する時間を与えて、相手を自分に引きつけ、ゆっくり話す>
「ゆっくり話す」とは、ほんの少しの“間”を持つことで、
「相手に自分の言っていることを消化する時間を与える」ことです。
聞き手が“内容”や“言語”などを「どこまで理解できるか」考えて、
出来る限りわかりやすくすることが必要です。
相手に消化する時間を与えることは、自分の話に引き付けておくためにとても大切な手法です。
たとえば、すべての情報を渡そうとしますと、内容を詰め込み、
速く話して時間内に終わらせるようになってしまいます。
速く話されることで理解しにくくなり、話がわかりにくくなった時点で、
その話の内容にも話者にも興味を失った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
これによって、話をした目的である「内容を理解してもらう」
・「行動を起こしてもらう」ことを、自ら遠ざけてしまうことになります。
だからこそ、ゆっくり、必要な情報を厳選して伝えることが必要なのです。
<最初にパンチライン、最後に繰り返して行動を促す>
そして、ゆっくり話すことに加えて、行動を起こしてもらうためにこんなポイントが大切になります。
まずは話の最初の「パンチライン」として、インパクトある言葉で相手の興味を引きつけます。
だからといって結論を最初に話したら、それ以降は話を聞かなくなるかもしれないため、
まずは「定まった視点を与える言葉」が必要です。
つまり、ポイントを絞り、方向性を示します。
その際、常に自分の念頭に置くのは「伝えたいことは何か?」ということです。
これで、余計な言葉を省いてシンプルにできます。
最初にこうした視点を与えたら、最後にも同じ内容で、より具体的に行動を促します。
それも、「ご検討をお願いします」ではなく、「ぜひ購入してほしい」
・「わが社に足を運んで欲しい」といった「相手が何をすべきか」
・「何をして欲しいか」を、考えずともわかるような具体的な表現を使って、です。
最初と最後に「具体的な言葉で繰り返して勧める」ことは、
相手の行動を促すためにはとても有効であり、言葉が具体的であるほどに、
その話はわかりやすくなります。
ありあまる情報の中で伝えたいことが伝わらないのでは、
残念な結果に終わってしまうかもしれません。
相手が理解できるだろう分量を、わかりやすいシンプルな言葉で伝えること。
そして、ムダはできるだけそぎ落すことで、大切な言葉を光らせるのです。
伝えるというのは、情報の押しつけではなく、相手に理解してもらい共感を得ることが
大切なのです。
以上をまとめますと、
『シンプル』
・『ダイレクト(直接的)』
・『コンクリート(具体的)』
・『ゆっくり話す』
・『最初と最後に繰り返す』ということです。
たったこれだけで、「伝える』から『伝わる』に変わります。
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