312[ 会話のずれ ]◎なぜあの人との会話はズレるのか?・・・「話がかみ合わない人」を無くす5つの秘策!

[ 会話のずれ ]

◎なぜあの人との会話はズレるのか?

・・・「話がかみ合わない人」を無くす5つの秘策!

「めっきり寒くなりましたね」という問いかけに「明日は披露宴に出席するんですよ」と

答えがあったら、あなたはどう思いますか?想像していた答えは

「そうですね、私は寒いのが苦手なんです」とか、「もう真冬ですものね」といったところでしょう。

それなのに「明日は披露宴に参加するんですよ」という答えでは、

話がかみ合わないと思うでしょう。

「気温や気候に関する答え」が返ってくるのが普通なのに、

なぜ披露宴というフレーズが出てくるのかと、理解に苦しむ人が多いのではないでしょうか。

しかし、よく考えてみますと、相手は「寒い日に披露宴に出席するのは大変だ」

・「晴れ着の寒さ対策をどうしたらいいのか」といった思いから、

「明日は披露宴に出席するんですよ」と、答えたのかもしれません。

もし、そういう意図での受け答えであれば、想像していた「気温や気候に関する答え」と

それほどずれているわけではありません。

相手はきちんと答えているのです。

・・・価値観の押し付けや専門用語の多用は、かみ合わない議論を招きがちです。

≪5つのポイントをチェック≫

このように話がかみ合わないのは、誰しも考え方や感性、

話しぶりなどのコミュニケーションの基礎が異なるからです。

話が合う相手は、この基礎が似ているのであって、そうしたケースのほうが少ないかもしれません。

そこを理解すれば「話がかみ合わないのは、私の話し方が悪いから」と深刻になったり、

相手に対して「人の話を聞いていないのではないか?」と不快になったりすることも減るでしょう。

こちらの常識が相手の常識ではないことも珍しくないのです。

そうはいっても、話がかみ合わないのは気持ちのいいものではありません。

そんなときは次の5つのポイントを押さえてみましょう。

<1.相手に苦手意識を持たないようにする>

話がかみ合わないと、つい相手から視線をそらせてしまうものです。

しかし、そうした行動は相手を拒絶するのも同じです。

そこは冷静になって、相手の考えそのものに意識を向けましょう。

同時に、話し方の「個性」に気付く気持ちも持ちたいもの。

ちゃんと向き合えば、はっきりした物言いを好む人や、オブラートに包んだ話し方をする人、

あまり表情を出さずに聞く人など、様々な話し方・聞き方があるとわかります。

<2.自分の価値観を押し付けない>

私自身、「こう言えば普通は好ましい返事がもらえるはず」という自分の価値観に基づいて

説得を試みて失敗したことがあります。

「私だったら絶対に納得するのに」という思いで商談を進めていたら、

相手から「そうやっていつも『イエス』と言わせているのでしょうが、私には通用しない。

企みが見え見えですよ。」と言われ、返す言葉もありませんでした。

自分の価値観を押し付けて会話をするのは禁物です。

言い合いになったり、心を閉ざされたりしかねません。

<3.専門用語や業界用語は使わない>

普段からできるだけ専門用語や業界用語を使わずに、誰もがわかる表現に言い換えたり、

補足を入れたりしながら話すようにしましょう。

自分はきちんと説明しているつもりでも、相手にとっては全く意味不明ということも実際は多いものです。

でも、「知らない」・「分からない」とは、なかなか言い出しにくいのです。

結果、生返事しかできないということになりがち。

会話がかみ合うかどうか以前に、会話自体の意味が分からなければ、

適切な答えができるはずもありません。

<4.自分の発言に曖昧さがないか確認する>

話がかみ合わないという場合には、相手に問題があるのではなく、

自分の発言の曖昧さが原因になっている可能性もあります。

話下手な人やあがり症の人は、自分の意見をはっきり言わない、

言葉を濁す傾向にありますから、相手が間違った解釈をする場合もあり得るのです。

たとえば、もじもじしながら「この仕事は○○さんがやったほうがいいと思う」と

述べる人がいたとしましょう。

「自分がやるよりも○○さんのほうが好ましい成果を出せる」という意味で言ったとしても、

「面倒だから○○さんに押し付けるのか」・「自分がやりたくないから、

そう言っているのだ」と受け取る人もいそうです。

何かにつけて一言多い人も困りますが、言葉足らずは誤解を招く可能性が大きいものです。

「なぜそういう発言をするのか?」・「その発言を相手はどう受け取るか?」と、

言葉を発する前にある程度のシミュレーションをするのも、話がかみ合うようになるための策です。

<5.話がかみ合わない人がいて当然だと割り切る>

私の経験則ですが、何のテーマで話しても、どんな話題を振っても反応が悪く、

かみ合わない人はいます。

私もかつては「何とかして会話をつなげよう」と必死になりましたが、それはストレスを招きます。

話がかみ合わないけれど、きちんと目を見て話す。

相手の話はきちんと聞く。

そのように割り切りますと、会話の糸口が見つかることも多いものです。

話好きな人は自分から話すのをちょっと抑えて、相手が何を言おうとしているのか

聞くことを優先しましょう。

自分が話すことよりも、相手の話に神経を集中させますと、

そこから会話がつながることもあります。

 

・・・さあ、5つのポイントで、気持ちの良い会話を、スッキリ爽快の日々を送りましょう!