323[ 話法で大事なこと ] ◎決め手は「ダイレクト」かつ「具体的」あなたは、その一言で主張を弱めていませんか?

[ 話法で大事なこと ]
◎決め手は「ダイレクト」かつ「具体的」
あなたは、その一言で主張を弱めていませんか?

・・・瞬時の判断
を求められる仕事において、人に伝えるときに最も力を注ぐのは「シ ンプルにすること」です。

日々の動きと共に、決めなければならな いことがあっという間に山積みになっていくという方々へ、

「決め 手となる一言」を、いかに渡すかが重要になります。

そのため、心 がけている言葉選びは「ダイレクト(直接的)」かつ「コンクリー ト(具体的)」。

たとえば、ファーストフードでしたら、「クオリ ティ・値段・スピード」というように

具体的なセールスポイントが あげられます。

これをわざわざ冗長にする必要はなありませんし、 「えっと」や「あの」などで、

“強い言葉”を薄めてしまっては台 無しです。

いらない言葉をできるだけ省くことで、伝えたい言葉が より引き立ちます。

<消化する時間を与えて、相手を自分に引きつける>

「大切なのは、ゆっくり話すこと」・・・「ゆっくり話す」とは、 ほんの少しの“間”を持つことで、

「相手に自分の言っていること を消化する時間を与える」ことです。

聞き手が“内容”や“言語” などを「どこまで理解できるか」考えて、出来る限りわかりやすく することが必要なのです。

相手に消化する時間を与えることは、自 分の話に引き付けておくためにとても大切です。

速く話されること で理解しにくくなり、話がわかりにくくなった時点で、その話の内 容にも話者にも興味を失います。

これによって、話をした目的であ る「内容を理解してもらう」・「行動を起こしてもらう」ことを、 自ら遠ざけてしまうのです。

だからこそ、ゆっくり、必要な情報を 厳選して伝えることが必要なのです。

<最初にパンチライン、最後に繰り返して行動促す>

ゆっくり話すことに加えて、行動を起こしてもらうためにこんなポ イントを大切にします。

まずは話の最初の「パンチライン」として、 インパクトある言葉で相手の興味を引きつけます。

だからといって 結論を最初に話したら、それ以降は話を聞かなくなるかもしれない ため、

まずは「定まった視点を与える言葉」が必要です。

つまり、 今日のポイントを絞り、方向性を示すのです。

その際、常に自分の 念頭に置くのは「伝えたいことは何か?」ということです。

これで、 余計な言葉を省いてシンプルにできます。

最初にこうした視点を与 えたら、最後にも同じ内容で、より具体的に行動を促すのです。

そ れも、「ご検討をお願いします」ではなく、「ぜひ購入してほしい」・ 「わが社に足を運んで欲しい」といった

「相手が何をすべきか」・ 「何をして欲しいか」を、考えずともわかるような具体的な表現を 使って、です。

最初と最後に「具体的な言葉で繰り返して勧める」 ことは、相手の行動を促すためにはとても有効であり、

言葉が具体 的であるほどに、その話はわかりやすくなるのです。

ありあまる情 報の中で伝えたいことが伝わらないのでは、残念な結果に終わって しまうかもしれません。

相手が理解できる分量を、わかりやすいシ ンプルな言葉で伝えること、そして、ムダはできるだけそぎ落すこ とで

大切な言葉が光ります。

伝えるというのは、情報の押しつけ ではなく、相手に理解してもらい共感を得ることが大切なのです。

※「シンプル」・「ダイレクト(直接的)」・「コンクリート(具 体的)」・「ゆっくり話す」

・「最初と最後に繰り返す」というこ とです。

・・・話はぐんと伝わりやすくなります。