[ 部下を育てる方法 ]
◎部下を持つ上司の皆さん、年若い部下のこんな様子に歯がゆい思 いをすることはありませんか?
・・・「仕事の意義を説明しても満足 に動いてくれない」
・「失敗を恐れ、自ら動こうとしない」
・「小さな 仕事にやる気をみせない」
・・・これらはどこの職場にもよくある光 景です。
未熟で仕事に慣れていない部下のなかには、経験を積んだ かたからすると、なんでこんなことができないの?
と思うことや、 どうしてそんなやり方をしちゃうかな、と呆れるようなやり方をし てしまう人もいます。
そのような部下をどうやって育ててゆけばよ いのでしょうか。
・・・自閉症の治療法“応用行動分析”をビジネス でも使える方法をご紹介致します。
<ふつうの人も自閉症の特徴を持っている>
自閉症とは、幼児のころに発症する脳や神経の重い障害です。
コミ ュニケーションに重大な障害があり、社会的自立はきわめて困難な 自閉症患者に言葉や行動を覚えさせるための
プログラム、それが応 用行動分析です。
・・・自閉症の患者さんが見せる、驚くような行動 (手のひらをひらひらさせる、体を揺らす、頭を打ち付ける等)は、
一般の人の“癖”と変わらないのです。
“癖”というのは専門的な言
い方では“自己刺激”という自閉症の特徴で、一般の人と自閉症患 者は自閉症因子のグラデーションの濃淡にすぎず、
部下を育てると きも応用行動分析が活用できるのです。
応用行動分析は学習科学で すから、ふつうの大人にも効果があるんです。
学生はもちろん、主 婦やビジネスマンでもだれでもコミュニケーション能力を高めるこ とが可能です。
また自閉症の仲間である「発達障害」や「アスペル ガー症候群」の傾向がある人も多く、
アメリカのシリコンバレーで 働く IT エンジニアのうち約 25%にその傾向が見られ、
「シリコンバ レー症候群」とも呼ばれるほど身近なテーマです。
彼らの活用法次 第で会社の業績は大きく変わります。
自閉症のケアは「出来ない人 をできるようにする技術」ですから、
仕事に応用すれば非常にパフ ォーマンスがあがります。
<コミュニケーションをする上で必要な 3 つのルール> では具体的にどのように応用行動分析を使えばよいのでしょう。
応 用行動分析を利用した 3 つのルールで部下を育てる方法があります。
(1)はっきりと指示をだす:まず一つ目は、“明確な指示出し”で す。
簡潔で無駄のない指示をすることで部下にやってほしいことが ストレートに伝わります。
不必要な説明を省くことで、部下が能動
的に動いてくれるのです。
自閉症患者には、説明しても言うことが なかなか伝わりません。
椅子に座って欲しいときは、はっきりと「座 って!」と必要な指示を繰り返すことで認知してもらえるようにな ります。
(2)失敗させない:二つ目は、“失敗させない”ことです。
自閉症 患者は指示を出しても言うとおりに動いてくれません。
ここでは『プ ロンプト』という、成功に導くための方法を使います。
言葉がわか らなくても、身体を手取り足取り動かし、正解に導くことで学習さ せることができる。
健常者においても失敗を重ねると、苦手意識を 感じてしまい、自然と失敗した仕事を避けるようになります。
指示 を出したら、成功へ導くためにフォローして成功体験を作らせる。
この体験を積み重ねることで、将来的に部下が自分から動き始めて くれるのです。
(3)すぐに褒める:三つ目は、“すぐに褒める”ことです。
部下の ちょっとした工夫や成果を見逃してしまいますと、部下は自分の努 力を無視されたと思います。
応用行動分析では『強化』という言葉 を使いますが、
褒めることで自閉症患者に望ましい行動をしたと認 知させる目的があるのです。
成果の大小ではなく、やったことに対
し、きちんと評価してあげることで、上司への信頼度が増すばかり か、他の部員への良い影響にも繋がります。
<思いやりと感謝>:部下に信頼され、人を動かせる上司になるに は、
『思いやりと感謝』というシンプルなことに尽きるのかもしれま せん。
加えまして、自ら積極的なお声掛け、コミュニケーションの 活性化が何より大切なこととなります。
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