350[ 思い出して生きる ]

[ 思い出して生きる ]
誰しも思い出がある。

いつも忙しい忙しいと過ごしている 毎日。

ふと心に穴があく時がある。

その時にふと思い出す。

あるいはテレビドラマを見ていて、あの時を思い出す。

かさねる。

涙が流れる。

あんな時があった、あんなことがあ った。

今はなんて無事なんだろう、幸せなんだろう。

今を 大切にしなければと新たな決意。

この世の中には自分より も、もっともっとつらく苦しい人がいるにちがいない。

で あれば、もっともっと毎日を大切にしなければ、大切に生 きなければ。

・・・今は生きている。

でも明日はこの世に いないかもしれない。

そんなことは忙しい忙しいで過ごし ている中では考えたりはしない。

気分転換に気が向いたこ とをやっている。

それで時間をつぶしている、過ごしてい る。

今一度、ちゃんと考えなければ、向き合わなければ。

仕事のこと、家族のこと。

これからどうするのか、どう生 きていくのか。

ちゃんと考えなければ。

・・・冷静に思い 出してみる。

子供のころ、親が発した言葉、その日常を。

どんな思いで接してくれたのかを。

お世話になった今はい

ないそのかたがたの表情、笑顔を。

思い出して生きる。