『伸びる人』
◎人間としていかにあるべきかが判断基準!
一般的な考え方と致しましては「損得」という利害得失で考えがちですが
本来、「善悪」という基準で判断すべきなのです。その善か悪かを判断するにはまず
立派な人間性を持っていなければなりません。
そこで「人間としていかにあるべきか」というところまで遡(さかのぼ)って考える
必要が出て参ります。人としていかがなものかと思った時には、それは決して選ばない。
・・・そのくらいの勇気が必要になるのです。
言い換えますと、目先の利益ではなく、「利他の心を判断基準にする」ということです。
私たちの心にはもともと「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、
「他によかれ」と考える利他の心があります。利己の心で判断致しますと、
自分のことしか考えておりませんので、誰の協力も得られません。
自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断致しますと「人によかれ」という心ですから、
周りの人みんなが協力してくれます。また、視野も広くなりますので、正しい判断ができるのです。
ですからより良い仕事をして行くためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、
周りの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断すべきなのです。
一見自分に不利と思えるような状況にありましても「利他の心」を持って
正しい判断ができることが本物のリーダーの条件です。 伸びる人です。
では、常に正しい判断をするために必要な人間性はどう磨けば良いのでしょうか。
それは、息つく暇もないぐらいに一生懸命、自分に与えられた仕事に打ち込むことです。
これが一番の人間性の鍛錬です。日々反省を繰り返す中で、自分の人生や仕事に対する
基本的な考え方を確立して行くのです。修行のための修行、勉強のための勉強ではなく、
全力で仕事に打ち込むことで自分の心を磨く機会を自然に得ることができるのです。
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