『ビジネスとユーモア』
◎大笑いすると、創造力が3倍になる!
ビジネスにユーモアを活かすという考え方に注目が集まり始めています。
・・・ユーモア度の高い人ほど業務遂行力が高い。
統計結果:第一印象として、おもしろそうな人ではなく、むし誠実そうな印象を与える人
・・・しかし話をしてみると、表現力が豊かで洗練されており、ユニークな比喩表現が多く、
難しい専門知識を例えを使って説明するのに長けている人・・・が、
ビジネスの世界では高い評価を得ています。
ビジネスにおけるユーモアというのは、おもしろいことを言って相手を
爆笑させることではありません。・・・ユーモアがある人は、語彙が多いだけでなく、
場を読み、適切なところで適切なことを言うコミュニケーション能力が高いのです。
また、視点の意外性が笑いを誘うというのがユーモアの本質ですので、
創造力と、意外な切り口からものを見ることができる頭の柔らかさが必要です。
これらはどれも、仕事の能力に直結するものです。
自己PRの例:「この商品は、寿司ネタで言いますと極上のトロです。一方、
私はガリです。トロのおいしさを引き立て、良さをわかって頂くためには
どうしても私が必要なんです。」・・・同じ商品を買うとしたならば、このように楽しく、
比喩表現を使いながらわかりやすく説明して頂ける営業担当者から買いたいと思うのが顧客心理でしょう。
「ユーモアとはすなわち、物事を楽観的にとらえる力です。」・・・ユーモア度や楽観性の高さは、
仕事の能力に直結致します。
高い壁にぶち当たった際に、悲観して「もうダメだ」と思ってしまいますと、問題に積極的に取り組むことができなくなります。ユーモアは、困難に直面した際の、問題解決力にも関係するのです。
ほとんどの問題は、積極的にぶつかれば解決できるものです。ところが、多くの人は怖くてぶつかれません。ユーモアがある人は楽観的なので、問題を問題ととらえません。だからうまく乗り越えて行けるのです。
アメリカでは、ユーモアと課題解決力の関係に着目して人材の採用を行っている会社があります。
高い利益率や顧客満足度で知られるアメリカの格安航空大手、サウスウエスト航空では、
「ユーモアセンスがある」ことを採用の条件にしています。
「ユーモアがある人は、変化対応力があり、プレッシャーの中でも落ち着いて行動できる」と
評価されています。
そして新しいアイデアを生み出す創造力にも、ユーモアは関係します。
「笑った後のほうが創造力が高まる」という研究結果が公表されています。
大笑いをした後が、何もしなかった場合に比べ、創造力テストの結果が3倍以上も上がりました。
人間の物理的な視野は、悲観的になるほど狭くなることがわかっています。
落ち込んでいる人ほど視野が狭くなりますので、電柱にぶつかったり交通事故に
遭ったりしやすくなるのです。反対に、楽観的ですと視野は広くなります。
笑って楽しい気分になれば視野が広がり、普段気づかないことにも気づくようになります。
アイデアも湧き出しますし、ビジネスチャンスも見つかりやすくなるのです
ユーモアセンスは、ビジネススキルです。後天的に身につけるものです。
従いまして、鍛えることができるのです。その鍛錬方法と致しまして、
人を笑わせることが必須のユーモア実践ではなく、まずは自分が楽しむことです。
全然ウケないおやじギャグを連発してもいいんです。ギャグをたくさん思いつくということは、
視野が広くて発想力があり、それを楽しめる楽観性があるということなのです。
心理学用語に、「感情感染効果」があります。人は目の前の人の表情に釣られてしまうのです。
「ウケないおやじギャグでも、自分が笑えば、相手も笑うのです。
最初は演技でも構いませんので、いつも笑っていることを心がけましょう。
自分も周りも楽しい気分になり、仕事の成果も上がります。一石三鳥が狙えるのが、ユーモアなのです。
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