『ポジティブライフの実現』
◎心はくたびれていませんか?
『病は気から』・『心と体はひとつ』などと言われるように、
心の状態と体の健康とには密接な関係があります。風邪をひきやすかったり、
体調が悪かったりするのは、心が発するSOSサインのことも多いのです。
もちろん、これは逆も同様で、心が良い状態ですと体調も良く、病気にもなりにくいのです。
幸せな人は、それだけ免疫力もしっかりしているといえます。
☆こんなポジティブライフが心と免疫に効きます。
≪その1≫
「笑う門には福来る」と言いますが、これは免疫においても同様に言えることです。
なんと、お笑いの実験で、おなかの底から大笑いしただけで、免疫系の働きが変化します。
たった1時間大笑いをしただけで乱れていた免疫が正常に近づきます。
低下した免疫を上昇させ、過剰な免疫は落ち着かせるという笑いには、
免疫を正常化させる働きがあるのです。
笑いの力、恐るべし。お笑いを見るもよし、漫画を読むもよし、おしゃべりに興じるもよし
爆笑、バカ笑い・・・とにかくおなかの底から、楽しく笑いましょう。
笑って気分がスッキリしたころには、免疫もぐっと良い方向に動いているはずです。
「ただし、ストレスが強くなりすぎますと、笑いたくても笑えなくなります。
心にある程度のゆとりがあるうちに、ぜひ笑いを。」
≪その2≫
笑うことはもちろん、実は「泣く」ことも免疫に良い刺激を与えます。
泣く実験でも、笑いの実験と同じような効果が得られるのです。
免疫系の バランスが改善します。笑うと泣くとでは正反対。なぜ、泣くことで免疫に
良い効果が表れるのでしょうか。人間、泣く手前まではストレスでいっぱいですが、
いざ感極まって涙を流し出しますと、もう頭の中は真っ白状態で、この時、ストレスは消失し、
脳内がリセットされるのです。つまり、泣くなら全てのことを忘れるほどに、
思いっきり号泣するのが良いのです。正に、号泣のススメです。
テレビドラマでも映画でも小説でもアニメでも、なんでもかまいません。
悲しいドラマにどっぷりひたって泣いたり、心洗われる感動のストーリーに涙をこぼしたり
・・・そのように、大量の涙でストレスを洗い流してしまうのです。
最近泣いていないというアナタ。今週末は久しぶりに号泣してみてはいかがでしょうか。
≪その3≫
都市部で生活する会社員が、2泊3日の森林浴ツアーに参加した結果、
悪玉細胞を退治するNK細胞の活性がアップ。その効果は1週間後も高レベルを維持し、
さらに1か月後まで続きました。緑の木々、吹き抜ける風、樹木や花の香り、
木漏れ日、鳥のさえずり、踏み締める土の感触・・・森の中を歩きますと、
五感がフルに刺激されまして、気分も爽快になります。
日ごろのストレスが一気に吹き飛んでしまいます。
森の空気には、樹木から発せられるフィトンチッドという揮発性の芳香物質が豊富に含まれ、
深いリラックス作用があります。また五感もフルに刺激され、心身が癒されます。
そのような効果がトータルに働いた結果、免疫力が向上するのです。
森林効果を得るには、自分に合った楽しみ方が何より大切です。
落ち着いてゆっくり過ごすこと、あるいは、ワクワクしながら活動的に過ごすこと、
自分に合ったやり方で楽しむことが森林効果を より高めてくれます。
ゆっくり派はスケジュールを詰め込みすぎたりせず、のんびりするのが一番です。
一方、アクティブ派は「森で静かに」などと思うのは逆効果です。
もちろん、疲れすぎないことが大前提です。
≪その4≫
いい子はストレスをため込んで、免疫力まで低下させてしまいます。
では、どんな人が心も体も元気でいられるのでしょうか。
極めて適例は周囲から多少浮いてもあまり気にせず、自分のやりたいことをやっている
『釣りバカ日誌』のハマちゃんみたいな人です。あの伸び伸びとした脱力感は
是非、見習いたいものです。自分自身の“キャパ”と“キャラ”はどのくらいで、
どこまでだったらがんばれるのかをまずつかむことが肝要です。
自分はどういうキャラで、何をどうしたいと思っているのか。
それを知った上で、キャパとキャラ以上のことを無理にがんばりすぎないことも重要です。
まずは自分の本当のキャパとキャラに気づくことです。
≪その5≫
誰にでも良いところがあれば、悪いところもあります。人はとかく欠点に目を奪われがちですが、
あえて長所に目を向けることも大事です。自分の強みを発見して、
それを幸せになれるために生かして行けば良いのです。欠点を数え上げるのはやめて、
まずは自分の長所に気づきましょう。
さて、あなたにはどんな強みがありますか?さっそく、それを5個数え上げてみましょう。
≪その6≫
空気を読むことは大事ですが、読みすぎますと疲れてしまいます。
そんな経験はありませんか? KYであることを恐れて、常に空気を読もうとし、
窮屈な思いをしていませんか?そんなことでストレスをためてしまうくらいなら、
「あえて空気を読まない」ということです。いわば「天然」を装い、
一種の「鈍感力」を身につけるということです。試してみる価値アリです。
≪その7≫
あれこれ悩むことがありましも、何かに熱中している時は、一瞬、それを忘れていませんか。
そう、熱中はストレスをつかのま、追い払ってくれる強力な“助っ人”なのです。
怪談ばなしに没頭するという実験結果では、『笑い』や『泣く』実験と同様の健康効果が
確認されました。これらに共通しているのは、何かに熱中することでストレスを忘れている点です。
それまで心身に悪い影響を及ぼしていたストレスから解放されますと、
脳内のリセットシステムが動き出しまして、自然治癒力が高まるのです。
スポーツでも映画でもカラオケでも旅行でも、なんでもOKです。
心の底から楽しく熱中できる時間をできるだけたくさん作りましょう。
≪その8≫
電車で席を譲った、道案内をした・・・「ありがとう」と言われて、うれしかった
・・・そんな経験、ありませんか?「感謝」は楽観性や希望と並んで、
幸福感を高める重要なポジティブ感情です。幸福感をぐんと上げてくれるのは、
人から感謝されることです。
「親切行動」と幸福感との関係について調べた研究では、幸福感の高い人は、
日常的に人を助けたいと考えており、また実際に一日に行っている親切行動の回数も
多かったのです。さらに一日一回以上、人が喜ぶことを一週間続けた人たちは、
何もしなかった人たちに比べ、幸福感がアップしました。何か良いことをして、
人の感謝を引き出す。そのことが自分自身の幸福感を高めることにつながります。
そこでおすすめしたいのが、『ありがとう日記』。今日一日、誰かのためにこんなことができたと、
毎日、日記につけてみて下さい。ポジティブ感情が増えまして必ず幸せな気持ちになれます。
≪その9≫
災害や事故等、我が人生を根本から変えてしまうようなつらい出来事に遭遇しますと、
その体験が心の傷(トラウマ)となりまして、いつまでも苦しみが続くことがあります。
しかし、一生懸命立ち向かい、やがてそれを乗り越え、成長したという人はたくさんおられます。
心の傷も生きる力に変えられるんだと、ポジティブに考えた結果です。
この考え方は、日々のちょっとした逆境やピンチにも応用可能です。
何か難しいことが起こりましても、「立ち向かう課題がある」と前向きにとらえること。
「これを乗り越えたら、自分自身がひとつ大きくなれる」と成長のチャンスに変えてしまうこと。
まさにポジティブライフです。
≪その10≫
人間、自分だけではどうにもならないこともあります。そんな時は、素直に人に
助けて頂くことも重要です。誰かの助けを借りることは、恥ずかしいことではないのです。
自分だから人も助けてくれる、なんとかしてあげたいと思ってくれる
・・・そう受け止めれば良いのです。
うまく助けて頂くことも才能のうち。もちろん、助けて頂いた方には、心を込めて
「ありがとうございます」を。その感謝が、相手の幸せにもつながります。
≪その11≫
自覚していなくても、体のほうでは過度なストレスを受けて、
なんらかのサインを発していることがあります。心は嘘をつきますが、体は嘘をつきません。
たとえば、風邪をひきやすかったり、傷や湿疹が治りにくかったり、
頭痛や肩こり・腰痛などの痛みがひどくなったり・・・。
そのような症状は、単なる体の不調ではなく、心のSOSであることも
・・・要注意です。体のサインは、心のサイン。心が疲れて悲鳴を上げているのかもしれません。
サインに気づいて、心をケアすることが大切です。
≪まとめ≫
日々の仕事の中で、暮らしの中で、「人のためにできることに注目する」こと。
あの人のために何ができるか、などと考えるだけで、思考が前向きになり、
ポジティブ感情が高まります。『ポジティブライフ』:歩みましょう!
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