[ 休息と休養 ]◎覚えておきたい「休息」と「休養」の違い。
休んだつもりでも疲れが完全に取れないことが多々あります。
そこで、うまく休む方法をご紹介致します。
<「急速」と「休養」の違い>
まずは、「休息」と「休養」の定義を確認しておきましょう。
「休息」と「休養」、どちらも「休む」という意味では同じですが、少し内容が異なります。
●「休息」とは:長時間作業の間に入れる短いブレイクのこと。
例えば、1時間働いたら、10分間休息するなど、次の仕事や勉強をはかどらせるために、
いったん集中力や肉体をゆるめることです。
●「休養」とは:一般的には、休息よりも長い時間の休みで、
心身のエネルギーをチャージすることを指します。
例えば「週末は海辺を散歩して、良い休養になった。」
など、仕事を休んで、気力・体力を養うためのものです。
●「休息」と「休養」の違い:週末に家出ゴロゴロして休んでいたのに、
なんだか疲れが抜けないという場合は、休息にはなっているものの、
きちんと休養できていない、ということになります。
電気毛布に例えますと、休息は温度の上がり過ぎを防ぐサーモスタット。
一方、電気を充電するのが休養です。
もともとの電気が切れてしまっては、ちゃんと働けませんね。
しっかり休養して心身のエネルギーを充電しておくことは、働くためにとても大切な準備作業なのです。
<「休息」の上手な取り方>
休息と休養はどちらも必要ですが、まずは休息の必要性と上手な取り方についてです。
●休息の必要性:
全く休息を入れずに長時間の作業をしてますと、ミスが増え、効率も落ちていきます。
また交感神経が上がりっぱなしになってしまうため、仕事を終えて家に帰った後も、
仕事モードからなかなか切り替えられなくなるほか、時には睡眠障害の原因になる場合もあります。
長時間の連続作業にならないように、適度な頻度で休息を入れることで、仕事の効率を上げ、
交感神経のたかぶりを防ぐことができます。
●休息の取り方:
例えば、公務員の間では法令で定められた昼休みなどの時間に加えて、
「4時間の仕事で、15分の休息時間を設ける」としている職場も多い状況です。
4時間働いたら15分休むというのは、人間の集中力を考えますと、仕事の生産性の観点からも、
とても合理的だと思います。
休息を取る制度がない職場でも、自分の集中力のオン/オフの目安として
「4時間集中したら、15分休息」・「トイレに行ったら、必ず鏡の前で深呼吸と背伸びをする」のように、
「○○したら、必ず△△をする」という、“一息つく”頻度やルールを決めて、
習慣として取り入れますと効果が生まれます。
<休養の上手な取り方>
休息だけでなく休養も大切です。
●休養の必要性:
休養は、気力と体力をチャージし、明日からの仕事や勉強をさらに充実させるためには欠かせません。
普段の短い休息だけでは、完全に疲れが取れないことも。
使った分は、心身共にきちんと充電することが必要です。
●休養の取り方:チャージする方法は人それぞれなので、「わたしの場合は○○すると、
肉体や心が満たされるな」という、自分に合った充電法を“いくつか”知っておくことがとても大事です。
例えば、次のような休養方法があります。
①たっぷり睡眠をとる。
②スポーツで汗を流してスッキリする。
③子供と一緒に遊んで笑い合い、満たされる。
④時には家族や友人と離れて、自分の趣味に没頭する。
⑤飼い犬を抱っこしてほおずりする。
⑥マッサージや温泉で癒される。
・・・単にダラダラ休むというよりは、自分に合った気力・体力のチャージの仕方を見つけて、
積極的にそれを行いましょう。
<まとめ>
しかし、休むことに罪悪を感じたり、うまく休めなかったりする人も多いのではないでしょうか。
良い仕事や勉強をするためには、休息や休養が欠かせません。
法律や会社で定められた休憩時間の他に、仕事の合間の休息と、OFF時間の休養を上手にとって、
疲れを貯めこまないようにしたいものです。
多忙で休めない時も、この休息と休養のやり方を頭の片隅に入れておいて、
忙しさのピークが過ぎたら、積極的に行っていくよう心がけましょう。
休むことは罪悪ではありません。
むしろ仕事の生産性を上げるために不可欠なこと。
いかに上手に休むかが、いかに上手に働けるかを規定する、といっても過言ではありません。
オリンピック選手が心身のメンテナンスを欠かさないように、日々のセルフメンテナンスが必要です。
「休息」と「休養」。
長く働くためにも、この2つの休み方を上手に組み合わせて、元気に仕事や勉学に励みましょう!
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