[ 心をつかむプレゼン ]
◎ポイントをつかんで訓練!
プレゼンやスピーチなど複数の聞き手のいる場面は苦手。
どう話し ていいのかわからないというかたへ朗報です。
経験が少ない、緊張 してしまうなどを理由に尻込みしてしまいがちなプレゼンですが、
ポイントをつかんで訓練すれば、誰でも必ず良いプレゼンができる ようになるのです。
そのためには、テクニックを知ることが大切です。
例えば、話す内容や資料以外に、声や視線、手の動きに注意し ます。
聞き手はどんな人が“どう”伝えるのかを見ています。
感じ のいい人と印象付けられれば話は伝わりやすくなります。
手や目の 動きに落ち着きがないと、いくら内容がよくても信用できないと判 断されてしまいます。
プレゼンは聞き手の心をつかむ最初の 5 分と、 最後の質疑応答が勝負です。
最初の 5 分で場の雰囲気からニーズを 察知し、臨機応変に話題を変えて聞く気にさせる。
また、最後の質 疑応答のために、質問として出そうな内容をデータにしておくので す。
それに加えて、誠実な態度で受け答えをすることで相手の信頼 が得られます。
プレゼンの最終目標は、その内容を相手に理解して もらい、やる気にさせることです。
≪7つの基本テクニック≫
<1.伝える内容>
15 分のプレゼンで聞き手に伝わるポイントは 3 つだけ!? 伝えたいポイントはとことんそぎ落とす
プレゼンでは、伝えたいことをつい詰め込んでしまいがち。
しかし 聞き手からすると、終わって 1 時間後にプレゼンの内容をすべて思 い出すことは難しい。
「伝えたいことを自問して、目安として 15 分のプレゼンなら最大でも 3 つにポイントを集約すること。
すると 聞き手の記憶に残りやすくなります。
<2.つかみ:冒頭の 5 分で聞く気にさせる>
参加者の全員が積極的に話を聞きに来ているとは限らない。
最初の 5 分で聞き手の心をつかむためのリサーチは有効。
「参加者の年齢 層を調べ、テーマに即した身近な話題を盛り込む工夫をしてみる。
年上の参加者が多いなら、『若輩者ですがたまたまこの分野を専門 としている立場から、僭越ではありますが、
お話させていただきま す』と、謙虚な姿勢を示すといい」。
次のような NG ワードにも注 意を。
「えーと」・「あのー」・・・同じ音を繰り返す、言いよど みは自信のなさや準備不足を感じさせる。
言いそうになったら息を のみ、間を作って回避。
「○○とか」・「○○のほう」・・・最近 目立つ無意味な言葉の繰り返しは、聞き手の集中力を削ぐことに。
<3.見た目>
ファッションはあくまでシンプルを心がけて。
また、聞き手の信頼 感をより高めるには、額と耳を出したヘアスタイルがおすすめ。
「表 情をよく見せるため、前髪は上げて眉毛や目元は全部見せるほうが いい。
さらに、髪に手をやるしぐさは意外に気になるもの。
これを 防ぐことができます。
<4.話し方>
聞き手と目的で使い分ける 長いプレゼンには時々トーンを変えて 声にも表情があると言われるように、
相手に伝えたい内容に応じて 使い分けよう。
お腹、胸、喉のどこから声を出すか意識するだけで もトーンは変わる。
「長時間にわたって話す時には低めの声のほう が聞き手にはラクですが、同じ調子だと眠気を誘ってしまいます。
途中、トーンを上げてみるとか、メリハリをつけましょう」。
IC レコーダーなどに自分の話す声を録音して、客観的に チェックしてみて。
<5.アイコンタクト>
上下動ではなく水平移動 聞き手ひとりに 3 秒のアイコンタクトを 聞き手ではなく天井の方向を見る、
資料ばかりに目を落とす、落ち 着くことなく視線を上下動させる…。
これらは自信がない、熱意が ないと誤解されてしまう視線の動きだという。
逆に、「全体を見な ければと思うあまり、首振り扇風機のように早く視線を動かしてし まう人がいますが、
これも NG です」。
聞き手ひとり、人数が多け れば1つのブロックを3秒間ずつ見るようにしてみよう。
「相手は ハッとして、集中度がアップするんですよ」
<6.手の動き>
ホームポジションは体の前方に 身振り手振りは思い切って堂々と プレゼンが下手な人は無意識に落ち着きのない手の動きをすると いう。
「動かした後に必ず戻す場所、手のホームポジションを決め てみて」。
基本はお腹の辺りに軽く手を組むようにして、使う時だ け動かすように意識。
また、手を動かしながら話す時は胸より高い 位置で堂々と。
「資料を映したスクリーンを指す時には、指先をし っかり伸ばして手のひらを聞き手に見せると美しい」
<7.質問を受ける・答える>
プレゼンの成功は最後のスマートな質疑応答にあり 質問はすぐに答えず、周囲も巻き込んで プレゼン時は
1 対大勢のコミュニケーションだけど、質疑応答に限 っては質問者と 1 対 1 になる。
すると質問者以外の人たちは傍観者 となってしまい、場の空気が散漫になる恐れも。
「質問が出たら 1 回受け止めて、全員にアイコンタクトを送り、質問内容を全員に振 って巻き込むようにして。
同じ人から何度も質問を繰り返されて、 延々と議論になるのを防ぐこともできます
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