354[ 時間に追われる日々から抜け出す ]◎「仕事と時間に追われる日々」から抜け出すヒント!

[ 時間に追われる日々から抜け出す ]

◎「仕事と時間に追われる日々」から抜け出すヒント!

仕事が次々と押し寄せてくる。

担当する業務を消化しながら、上司 などに報告、連絡、相談をしなければならない。

当然、会議や会社 の様々な行事にも、参加しなければならない。

取引先と会って打ち 合わせをしたり、商談を詰めることも必要。

同時に、メールや電話 も次々とやってくる。

これらを処理しても新たな仕事が次から次へ と押し寄せてくる。

こういう日々が続きますと、心身ともに疲労が たまっていきます。

そのうち、気持ちが滅入ってしまう日が訪れま す。

そこで今回は「仕事と時間に追われる日々」から抜け出すヒン トをお伝えさせて頂きます。

<1.時間に追われることの怖さを認識する>

実は、押し寄せてくる仕事を消化することだけで時間が過ぎると

いう状況には、問題があるのです。

多くの場合、そのような生活を送 ってますと、忙しい状況からいつまでたっても抜け出せなくなりま す。

何とか目の前の仕事を消化すれば、時間的な余裕ができるもの だと思い込んでしまうのです。

ですが実際、この先、仕事が減って いく可能性は低いのです。

一時的に減ったとしても、また、増える。

これが会社の仕組みであり、会社員の運命です。

従って、目の前の 仕事を消化しているだけでは、「仕事や時間に追われる日々」から抜 け出すことは難しいのです。

まずは、この仕組みを認識することが 大切です。

“追われる日々”を抜け出すことができなければ、レベ ルの高い仕事をすることはまずできません。

<2.いったん立ち止まって考える>

仕事が次々と舞い込んで、時間も、心にも、余裕がないと感じた時、 どうすればよいのか? それには勇気です。

いったん停止して冷静 に今の仕事を見つめ直します。

なぜ、ここまで時間に追われるのか、 どのようにすると改善されるのか、と冷静に考えてみましょう。

そ んな時間があったら、仕事に回したほうがましだと思う方もおられ るかと思いますが、冷静にメモに書き出して整理整頓します。

意外 と原因が明確になるものです。

会社員である以上、仕事そのものを なくすことは難しいこと。

ですが、勤務時間中であろうと、考える ことはできるはず。

実は、この行為は自分への「投資」でもありま す。

いろいろ考えたところで妙案が浮かぶわけでなく、仕事が一気 に減ったり、スピードアップしたりすることもないかもしれません。

ですが、「考える」ことが大切なのです。

仕事への取り組み方や意識

の持ち方が次第に変わってきます。

自分の意識の中で、このような 変化を起こし、これまでの悪しき流れを断ち切ることが必要なので す。

<3.自分なりの仕組みや仕掛けを作る> 上記「1」や「2」を実践しますと、目の前の仕事を効率よく進める ために、何かしらの仕掛けや仕組みを作る必要があることに気づき ます。

例えば、営業の仕事では、契約の見込みの可能性が低い会社 への訪問はペースを減らし、しばらくは、メールなどで情報を定期 的に送るようにしてみます。

そこで反応があり、質問があった会社 には出向くようにするなど、時には“効率化”も必要なのです。

こ れが当たりまえのようで、実際にはきちんと実践できていない場合 が多いのです。

えてして、「忙しくて、時間がない」と嘆く人ほど、 そのようなタイプが多いものです。

目の前の仕事に集中しすぎるあ まり、広い視野で全体を見ることができなくなっているケースが多 いのです。

さらには、半年後、1 年後、3 年後と、長いスパンでとら えることもできていない。

いったん仕事を休止して、これからどう するべきか、現状をどう改善するべきか考える時間を設け、対策を 練らないと、忙しさはエスカレートするだけです。

仕事や職場の仕

組みが自然とよくなっていくなどということは、ほとんどありえな いということを心得ておきたい。

<4.長期的な視点で考える癖を身につける> 仕掛けや仕組みを作る時は、数か月後、数年後のことまで考えたい。

そのように意識するだけでも、新しい仕組みや仕掛けを作ろうとす る意欲が湧いてくるものです。

大切なことは、目の前の仕事を消化 することにだけ目を奪われないこと。

数年先までを念頭に考えます と、自然と「この仕事は重要ではない」

・「この仕事のここは注力す べきでない」などと、自分の中で整理ができるようになるはずです。

このように、抱えている仕事の整理ができるようになり、優先順位 がきちんとできるようになりますと、

自分なりの仕事の進め方に新 しい仕組みを作ることができます。

忙しくて、仕事に追われるスパ イラルに入りますと、なかなか抜け出すことは難しくなります。

で すが、ここで踏ん張って、自力で脱出する術を身に着けませんと、 どんどん状況は悪い方向に流されていくのです。

それを回避するポ イントは、いったん立ち止まり、先のことに目を向けることに尽き ます。

力技で仕事を処理したところで、また、同じ仕事の波が押し 寄せてくることを忘れないようにしたいものです。

<5.仕掛けや仕組みをバージョンアップさせる>

新しい仕組みを作ったとしても、数か月も経たないうちに、何らか の問題が生じる場合があります。

その際は、それを可能な範囲でで きるだけ早く修正し、バージョンアップさせることが求められます。

この仕組みが実態に即したものになりますと、一段と効率よく、仕 事を消化することができます。

繰り返しになりますが、バージョン アップさせていくためには、仕事を再びストップさせて、

考え直す 必要があります。

その時間を惜しんでおりますと、いつまでも抜け 出せないということを心得ておきたい。

いつも「忙しいから、時間 がない」と嘆いている人は、その流れを断ち切ることに、力を注ぐ べきなのです。

その決意がありませんと、新しい仕組みを作ること はできません。

会社員をしておりますと、5 年、10 年、15 年、20 年、 とたちまち月日が流れていってしまいます。

目の前の仕事を消化す ることだけが仕事ではありません。

いったん立ち止まって、考えて、 自分なりの解決策や結論を出す努力をすることも、大切な仕事なの です!