358[ 自己重要感 ] ◎「自己重要感」について考えてみます

[ 自己重要感 ]

◎「自己重要感」について考えてみます

耳慣れない言葉と思 いますが、「自己重要感」とは、

自分が「大切な存在や価値ある者と して認められたい」という願望や欲求のことを指します。

自分のこ とを「価値ある存在」だと思いたい、という欲求です。

これは、程 度の違いはあれ、誰もが持っている感情です。

職場で、上司・同僚・ 部下、あるいは取引先や顧客などと接する時に、心得ておいたほう が良いことがあります。

それは、相手の「自己重要感」を否定しな いようにすることです。

様々な方と接する際、「自己重要感」を否定 しないためのポイントをご紹介致します。

<議論をしない>

何かしらの疑問を感じたとしても、議論に持ち込まない。

議論を重 ねるということは、時に相手が大切にしている価値観や

信じ込んで いるものを否定することもあり得えます。

慎重に進める必要があり ます。

<さりげなく同意する>

同意の基本は、「そうだよ」とか「わかった、がんばれよ」と声をか けるくらいで良い。

それだけでも、相手は「認めてもらえた」と満 足し、自己重要感も守られます。

たった一言で物事がスムーズに進 むのなら、積極的に声をかけましょう。

うまく言えるようになりま すと、人間関係は間違いなく良好なものになっていきます。

<真剣に聞く姿勢をみせる>

誰しも自分のことを認めてほしいもの。

「はい」・「そう、そう」・「わ かる、わかる」などと、タイミングよく相づちを打ちます。

これだ けでも、相手は真剣に話を聞いてくれていると思います。

<質問をする>

相手が答えやすいことや、話したいようなことを聞き出そう!

これ が相手の価値観や大切なことを認めていくことになるのです。

逆に 相手が話したくないことを聞くことは、その人の価値観や大切なこと、

信じていることを否定することになりかねないので注意が必要 です。

<フォローをする>

例)同僚の異動の際、上記ように「自己重要感」を満たしてあげた ら、今度は機会を見つけて、

フォローをしたいところ。

「新しい部署 での仕事はどう?」などと声をかけてみましょう。

相手はきっと喜 びます。

会社員に限らず、人は誰しも大切にしていることや信じて いることがあります。

<まとめ>

対人関係では、「自己重要感」を刺激するというより、高めてあげる べき。

それは決して相手のことを「褒めろ」というわけではありま せん。

上記のいずれかをするだけでも、相手にとってあなたは心を 許せる存在になります。

そしてそこから発展して、良好な関係を築 くことができれば、豊かな人生へつながります。

単純に“敵”が少 ないだけでも、ビジネスというものはうまくいく可能性が高まると いうこともお忘れなく!