・教育研修名:「木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育」
・開催日:平成25年3月31日(日)
・ご受講者数:98名(木建作業主任者技能講習修了後5年経過者対象)
≪講師所感:特に強く感じましたこと≫
木造建築物ご施工時の死亡災害の大幅減少が見られない現状を鑑み、
何よりも直接指揮の職務遂行が求められます木建作業主任者対象のおおむね5年毎の
能力向上教育受講通達(平成3年1月21日厚生労働省労働基準局長通達第39号・改正平成9年2月3日第66号)に
基づきまして今般、通達履行と共に能力向上教育の重要性につきまして再度ご確認頂きました。
「事業者の責務」・「労働者遵守義務」の労働安全衛生法の定めの中で
その周知徹底が至近の最優先取り組みであり、まさに木建作業主任者ご自身が事業者と同じ視点目線の中での
日々の安全衛生管理が求められ、仲間の方の命を守る・健康を確保する具体的な職務遂行内容を
当教育内にてご習得頂きました。第一講義目では、特に我が国の労働安全衛生行政史上初となります
死傷災害3年連続増加となっております「緊急事態の共有化」をおはかり頂きました。
最新情報をご自身のものとされ、仲間の方を直接指揮して頂くことが当教育の柱でありますことを
肌で感じて頂きました。
また、能力向上教育の学科科目であります
「最近の木造建築物の組立て等の作業の特徴」
「木造建築物の組立て等の作業の安全化と工事用機械設備の保守管理」
「災害事例及び関係法令」につきまして、今一度木造建築物施工における潜んでいる危険性の再認識
・災害防止対策につきまして、グループ討議を含めまして共通のご認識を頂きました。
更には昭和33年より5年毎に進んで参りました我が国の労働災害防止計画が初年度(4月1日)となります
「第12次労働災害防止計画」の押さえるべきポイントにつきまして、
①墜落・転落災害防止対策
②安全衛生教育の確実な実施
③各現場毎の統括安全衛生管理
④アスベストのばく露・飛散防止対策
⑤リスクアセスメントと労働安全衛生マネジメントシステムの導入
⑥会社名・発生状況の公表
⑦危険感受性向上の各具体的実践内容
につきまして作業主任者のお立場にてご習得頂き、「危機感を持続の上での日々のお取組みの覚悟」を
閉講時に強く感じました。労働安全衛生法の定め:ハード面、
そして作業主任者としての心のあり方:「ソフト面」この両面の活性化こそが
災害防止へ向けまして何より肝要と存じます。
ご自身の「モチベーションアップ(笑顔の大切さ)」そして「まわりの方への良い感化(リーダーシップ)」に
つきましても当講義内にて加えさせて頂きまして総合的な能力向上教育とさせて頂きました。
閉講後、ご退場口にてお一人お一人ご挨拶をさせて頂きました際、
第12次労働災害防止計画のスタートの年でありますことを踏まえまして、
新しい健やかな表情に正直安堵の思いと共に、「がんばって行きます!」のお言葉に
当教育の重要性を真摯に受け止めさせて頂きました。
2013/03/31実施・教育研修名:「木造建築物の組立て等作業主任者能力向上教育」講習風景
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