『話し上手へ向けて』

      『話し上手へ向けて』

◎簡単にできるコツ!

 「話す」基本を大きく3つに分類して、誰でも簡単にできるコツをお伝え致します。

ほんの少し意識して話すだけで、印象はグッと変わって参ります。

<3つの基本>

話すということを大きく分けると3つのパートに分類できます。

1. 聞きとりやすい大きさやスピードなど「声」の部分

2. 話す表情やジェスチャーなど「非言語」の部分

3. 情報を整理しポイントを絞る「準備」の部分

☆この3つの柱に分けて、話し方の基本をお伝え致します。

1.声の基本

声を大きくするだけで理解度が上がるというデータがあります。

普段から大きめの声でハッキリ話すように心がけると良いでしょう。

コツは、自分が思っているより少し大きめに、声が相手のおでこに届くような

イメージで発声すること。そして、アイウエオの母音をしっかり発音して下さい。

日本語は語尾によって意味が変わりますので、語尾が小さくならないようにするのもポイントです

口は自分がちょうど良いと思っている開け方の、1.3倍くらい大きく開けるように心掛けて下さい。

また、「えー」とか、「うー」というような無駄な擬音が入っていたり、

「要するに」・「・・・というか」などの口癖が必要以上に多く入っていないかどうかを

親しい方にアドバイス頂くことも大切です。

2.非言語の基本

アイコンタクトも相手に気持ちが十分伝わります。

「目は口ほどにモノを言う」といいますが、話す時はしっかりアイコンタクトをとるようにして下さい。

相手の目とアゴのあたりを交互に見るように出来ればベストですが、

まずは相手の鼻とアゴの部分を交互に見るようにしてもアイコンタクトをとっているように

見えますので、そこから慣れて行きましょう。

また、表情も重要です。口角だけは軽く上げておくことを習慣にすると良いでしょう。

あなたに話し掛けやすい雰囲気になります。

人間は話す内容そのものよりも、視覚情報を含めた「話の雰囲気」に反応すると言われています。

せっかく良い内容を話しても、オドオドしていては聞き手に伝わりにくくなりますので、

姿勢を良くし、ハキハキと話すという基本を忘れないようにして下さい。

優しい雰囲気を出したい時には、声のトーンとスピードを落とせばOKです。カラダ全体を使いまして、

どのような雰囲気が作れますかを実験してみるのも面白いです。

3.準備の基本

準備とは話す前に情報を整理してポイントを絞っておくということです。

情報は3つに整理してから伝えることです。

記憶のメカニズムによりますと、人間が一度に覚えられる情報は7プラスマイナス2。つまり5〜9です。

これが一度に覚えていられる限界ですので、話をする時のポイントは7の半分の3〜4に絞るのが

適当ということとなります。

日本には「四の五の言うな」という言葉があります。一度に伝える情報が4つというのは

多いと感じる方もおられるかと思いますので、基本として「ポイントは3つに絞る」習慣が肝要です。

例えば「理由は3つあります」・「この話のポイントは3つです」というように、

話す前にフレームを提示することを習慣にしますと、自然に情報の整理も身について参ります。

※話す順番は結論が先、詳細は後です。

特にビジネスシーンでは結論から話すのが基本となります。

ついつい時系列(時間の経過に沿って)で話しがちですので、結論を意識して習慣にして行きましょう。

グッと話上手に近づきます。