『勝敗を決する時間感性』

『勝敗を決する時間感性』

◎最後に勝負を決める資質!

 最後に勝負を決める資質、それは豊かな「時間感性」があるかないかです。

・・・自身の時間管理、それは有効な時間の使い方と共に心の活性化をはかる時間管理でもあります。

☆安息日モードの時、アイデアが浮かびます。

仕事のメカから“人間”に戻る安息日をお持ちですか?好きなことをやる日、

またぼんやりと過ごす日をお持ちですか?

イスラム教社会では金曜日が安息日で集団で礼拝が行われます。

キリスト教社会の欧米でも日曜日には家族で教会のミサに参列します。

こうした安息日は宗教上の理由とは別に、時間管理の視点から見ますと、

精神を活性化するためのまさに人間の知恵ではないでしょうか。

仕事のメカ状態が長く続きますと心の余裕がなくなり、ちょっとしたことにもイライラし、

怒りやすくなります。精神的な疲れの蓄積が更に長く続きますと、どこかで壊れます。

心と体が壊れます。安息日となり仕事から離れ、人間に戻りますと、ふとアイデアが浮かびます。

遊びについて仕事について様々なアイデアが浮かびます。

新鮮・的確なアイデアが安息日に浮かぶのは、どこか自分の原点に立ち戻るところがあるから

なのかも知れません。人生を豊かに生きるつながりが「時間感性」です。

時間に対してどれだけ高い感度を持てるか。仕事の場には求められる時間軸があります。

会社側の評価と致しましても例えば、今日指示したら、時間軸を的確に読んで翌日には答えが出せる人と、

催促されて初めて出て来る人とでどちらを取るかといえば、時間感性の豊かな前者となります。

この時間感性は教育によって仕込めるものではなく、一日一日の積み重ねにより自分のものと

するしかありません。従いまして与えられたことをただこなすのみでは「時間感性」は研ぎ澄まされません。

日々の気づきを大切に、至らないことは素直な心で反省し、また次の新しい行いへの積み重ねこそが肝要です。

仕事の場での自己研鑽のみではなく、安息日を確保し有効活用する暮しの場での心のあり方が

深く関わります。「時間感性」を自覚し生きる。それは、豊かな人生へのつながりをかみしめ生きる

「時間感性」となります。