『ほほえみの力』

『ほほえみの力』

◎どうしようもなく心が波立つ日、人生にポッカリ穴があいたように感じる時、

支えて頂ける「ほほえみ」があります。

ほほえみの大切さ・・・それは、受け取る側と発する側、双方の心の活性化へのつながりです。

目と目が合った瞬間の「ほほえみ」に心が救われます。辛ければ辛いほど、

とっても嬉しくありがたいものです。究極の思いと致しまして、

「私はまだ見捨てられていない」と感じる喜びがあります。あまりにも追いつめられてしまいますと、

「自分なんかいてもいなくても同じ、いないほうがいいのかもしれない・・・」に至ります。

そんな時に、「私はあなたを、かけがえのない人と見ていますよ」という、

ありがたい「ほほえみ」です。「ほほえみ」は、受けた人に、生きる自信を与えます

。このように、「ほほえみ」には、私たちの心の中にある目には見えない愛を、

目に見える形にして相手に伝えるコミュニケーションの役割があると言えます。

マザー・テレサは、共に働くシスターたちが町へ出て暖かいスープを配り終えて帰って参りますと、

まず「ご苦労さま」とねぎらってから、「ところで、その人々にほほえみかけること、

ちょっとしたやさしい言葉をかけることも忘れなかったでしょうね」と尋ねるのが

常だったといいます。この問いが示すように、配るスープはお役所の方が福祉の一端として

配るスープと、その中身は同じであったかもしれません。しかし、受けとった人は、

「ほほえみ」によって体と同時に心も温められるのです。

今を生きる私達、周囲には淋しい思いを抱いて生きている人が増えていると言われています。

私たちはある面、自身を鼓舞する意味合いからも日々「ほほえみ」を大切に、

自ら発信して行きたいものです。