『心に響く伝え方』

『心に響く伝え方』

◎ 効果的な伝え方のレシピ!

≪「イエス」と言わせる伝え方≫

「相手の好きなこと」を切り口として使います。

これは、あなたの求めるお願いをストレートに言うのではなく、

「相手の好きなこと」から言うことで相手のメリットに変える技術です。

そう言い換えることによりまして「ノー」と言われそうなことも

「イエス」に変わる可能性がグンと上がります。また会社組織の場では

「実現したいこと」を切り口に、そしてその際には「一緒に」という言葉が鍵となります。

そう言われますと人は動かされやすいのです。特に「チームワーク化」という言葉が有効です。

そして最後に必ず、「ありがとうございます」で締めます。人は「ありがとう」と言われますと

断りにくい本能があります。これが「イエス」と言わせる伝え方です。

≪メリットから話す伝え方≫

仕事で移動中にて素早く食事を取りたい。ファーストフードを見つけ、

好みのフィッシュバーガーを注文。でも、どうやら時間がかかるよう。

「それじゃ、出ようかな」と思ったところに、店員さんの言葉:「できたてをご用意致します。

4分ほどお待ち頂けますか?」・・・できたてなら美味しいし、

いいか待とうかの気持ちに至ります。仮にこれがただ「4分ほどお待ち頂けますか?」

というお店側の都合の言葉でしたら、どうでしょう。メリットから話すことで

結果を変えることが出来るのです。

≪「わずらわしさ」を逆転、「サービス」に変える伝え方≫

飛行機が空港へ到着し、仕事で来ている人たちが大半で、あわただしい雰囲気です。

アナウンスの声:「後方のお客さま、お時間がかかってしまいますので、

ごゆっくり、お支度下さい」・・・飛行機から降りるのは、わずらわしいものです。

前の人が荷物をおろすのを待たないといけませんし、狭い通路を進んでは止まり

進んでは止まりで、イライラするものです。そんな時に、「ごゆっくり、お支度下さい」と

伝えたことで、せわしなくなりがちなビジネスマンの皆さんの心に爽やかな風が

吹いたことでしょう。気を使ってもらってサービスを受けた感じになります。

これを、「後方のお客さま、前のお客さまが出られるまで、お席でお待ち下さい」

ではどうでしょう。これはあくまでストレートなお願いです。飛行機が着いたら

一刻も早く降りたいのが人情。それを単に「お待ち下さい」と言われますと、

サービスが悪い印象になってしまいます。どちらも同じ、「時間がかかるのを我慢して下さい」

というお願いですが、まさに「サービスに変える伝え方」です。

伝え方とは、もともとその人が持っている才能と一般的に思われています。

長年生きて来た経験により、口からこぼれるものだと思われています。

ですがこのように技術として知っていれば、天才でなくても誰でも使うことができるのです。