180 『ふるさとの力』

『ふるさとの力』

◎ふるさと・・・何を思いますか?

過ごした日々を思う・・・ふるさとを思う。

何歳のころの記憶が残っているのかな?と、ふと思う。

五月五日のせいくらべで、家の柱に頭の先端しるしをつけてもらった。

去年より、このくらい大きくなった・来年はどのくらいまで大きくなれるのかなと家族の笑顔があった。

父の匂い・母のやさしさ・兄弟の笑い声・・・なつかしい。そうやって育てて頂いた。

日々の忙しさで忘れている。わざと忘れようとしている?忙しいふりをしている?

嫌なことから目をそむけるために、わざと忙しくしている?・・・素直にならなければ・・・。

過去の日々をありがたく思い、当時に立ち返る。ふるさとの景色、

「山・川・緑」・「桃・りんご」・「通学路・校舎・教室」・「陽射し・雪」・「ともだち・近所の人」

・「野球チーム」・「恩師・恩人」・「毎日のごはん」・「会話の数々」・・・なつかしい。

涙が出る。人の一生、自分の人生。これから、どんなふうに生きて行くのかな?

確かに嫌なことがあったはず、でも振り返ると楽しかったこと・嬉しかったことのみが思い出される。

が、お世話になったかた・支えて頂いたかたが、もうこの世にはおられない。

もう少し成長したら会いに行って感謝の気持ちを伝えたい・・・の日々であったが・・・

それがかなわず申し訳ない思いでいっぱい。「ありがとうございました」を胸の中でつぶやく日々。

恥じない言動をしなければの決意と、あい反する場面も出てしまう。壁にぶち当たり、

イライラ・投げやりの日々も出てしまう。目を閉じ、深く息を吸い・吐く。

ふるさとの思い出を振り返り、ふるさとの笑顔を振り返る。がんばろうか・がんばってみようか・

よし、やるだけやってみよう!と、踏み出す力を頂く。

ふるさとの力。