196『 人として大切なこと 』

『 人として大切なこと 』

人として一番大切なことは、他人の情、とりわけその悲しみがわかることではないでしょうか。

心の眼が開いておりませんと、もののあるなしはわかりますが、もののよさはわかりません。

日本民族は「情」の民族。人と人の間によく心が通い合う。この意味の「情」という言葉は世界唯一のものです。

一人ひとりの個性は異なります。それでいて、いいものには共感する。

個人の尊厳。

いろいろな個性に共感がもてる。個性的なものを出してくればくるほど、共感がもちやすい。

それは、日本人ならでは古くから持つ、人情の底にある素朴な良さからくるものです。

今、たくましさはわかっても、人の心のかなしみがわかる青年がどれだけおられるでしょう。

人の心を知らなければ、物事をやる場合、緻密さがなく粗雑になります。人の人たるゆえんは、

思いやりの感情にあります。今を生きるわたしたちは自分の子供・孫・後輩へ向けまして、

今後更に情緒教育のはたらきかけが重要となります。それが自身の使命と捉えまして生きることの大切さ。

日々学び、自己研鑚!