[ 上の空を解消:集中力アップ ]
◎集中力の、あるなしが人生を決める!
集中力が高まらない時はどうしたらよいの?
能率を決めるのは集中力ですが、大事な時に限って、集中力が不足してしまう事があります。
こうした時の原因はわかっていますか? 「
物事に集中できない」は精神科でよくある訴えの一つですが、大事なときに集中できない事はありがちです。
例えば、相手と話している最中に、気にかかる事があり、
上の空になってしまったといった失敗談は少なからずあるのではないでしょうか。
集中力は仕事や学業の成果を決める重要な要素であり、
集中力のあるなしが人生を決めてしまうかもしれません。
もっとも、集中できないと聞くと、「気合が足りない!」と活を入れてあげたくなる人もいるかもしれません。
ですが時には、活を入れる事が逆効果になることもあります。
集中力低下への対策として、集中力を妨げやすい要因や心の病気との関連性などをお伝えします。
<集中力のチェック法>
簡単にできる集中力のチェック法として、100から連続して7を引いていくテストがあります。
93、86、79と順に声に出していきます。
だんだん小さい数になりますが、最後の2までたどり着くのはなかなか難しいのではないでしょうか?
このテストは計算力をチェックするのではなく、あくまで注意力や集中力をチェックします。
計算に拒否反応が起きてしまう方にはあまり適していないのですが、
要は、7を引くという単調な作業を繰り返し行う過程で、集中力に問題がないかを見ます。
計算が大嫌いな人は、自分の名前を逆に言う、ちょっと複雑にして、
ローマ字で自分の名を逆に読んでみるといった事でも集中力をチェックできます。
途中で途切れてしまう原因は、
1 単調過ぎて注意が続かない
②携帯が鳴って注意が脇へそれてしまった
③明日の仕事が気にかかっていて、やってみる気になれない
④気分が冴えず、数回計算してみて、やってられなくなった
⑤イライラしていて、100から7を引いてみたら、もっとイライラしてしまった・・・
これらを見ても、一口に集中力と言っても、
「目先の作業に意識を向ける」
・「集中力を一定時間保つ」
・「周囲の雑音や雑念に注意をそらさない」など、
集中力を決める要素は幾つかあり、これらの要素が妨げられて、
7を引き続ける作業が途中でストップしてしまったと言えますが、
本当に集中できるようになりますと、携帯で会話をしながら、
頭の中で100から7を引き続けるといった事も可能かもしれません。
もっとも、テストをパスされた方には、こんな何の役に立たないことはできません
という人もいらっしゃるでしょう。
人間は行動する際にモチベーションが必要です。
もし、「最後まで計算できたら、何でもごちそうします!」となると、
モチベーションは上がるでしょうか? 反対に、テストをパスしたら「飯抜き!」となったら、どうでしょう?
いわゆる、アメとムチですが、アメの方がよいでしょうか?
<集中力が落ちた時、原因ははっきりしていますか?>
集中力が落ちても、その原因がはっきりしていれば対策は取りやすいです。
「疲れている」・「眠気が強い」・「お腹が減った」時などに集中力が低下するのは当然ですが、
注意が必要な集中力低下の原因にストレスがあります。
仕事中、心が弛緩した様子でいたら、「たるんでいる!」と怒られるでしょうが、
物事に集中するためには適度の心の緊張が不可欠です。
しかし、慢性的に心が緊張状態に置かれると、血液中のストレスホルモンのレベルは上昇し、
心身が疲れやすく、イライラ感も増しますので、集中力は低下しやすくなります。
こうした時に集中力を高めようと気合を入れても、かえってイライラが増してしまうなど
逆効果になりやすいので、気分転換をしてストレスを発散させましょう!
ところで、物事に集中できる環境には大分、個人差があると思います。
「朝、仕事がはかどる」
・「夜、集中できる」
・「自分の部屋が一番能率が上がる」
・「カフェの様な場所でないと勉強に身が入らない」
・「バックグランドの音楽は欠かせない」
・「集中するためにはコーヒーが必須」など、
集中できる環境は多様ですが、注意が必要な点として、カフェインの取り過ぎには是非、気を付けましょう。
適量を越してしまいますと、かえってイライラ感が増し、集中力が低下しますし、
カフェインには依存性の問題もあります。
気になる方は試しに一日、コーヒーを飲まないで、イライラしないか試してみましょう。
<心の病気の症状として出現する集中力の低下>
時には集中力低下が心の病気の症状として現われる事があります。
うつ病、躁うつ病、統合失調症、不安障害など多くの心の病気で集中力の低下が目立つ事があります。
「他人と会話をしている時、集中できず何度も問い返してしまった」
・「授業中、集中できなくて、ぜんぜん理解できなかった」といった事が続き、
仕事の能率や学校の成績が急低下してしまった時は心の病気の可能性もあります。
また、「幻聴がうるさくて、集中できない」といった事もあります。
心の病気は一般に、早期に気付けば気付くほど、予後が良好ですが、
病気の早期は日常生活で見られる不調と区別がつきにくい面があり、
普段から心の病気へのアンテナを張っておく事が大切だと思います。
結局、集中力が高まらない時は、その場の状況で、気合を入れるしかないのか、
それともちょっと気分転換といった感じでしょうが、急に勉強や仕事の能率が低下してしまった時などには
心の病気が隠れている事もあるのでご注意ください。
日常生活において、時に心の不調を意識する時もあるかと思います。
例えば、朝からイライラが止まらず、他人のちょっとした仕草や物言いに腹を立ててしまう。
そんな時は仕事や勉学の能率は落ちやすいもの。
とはいえ、周りからは常にそれなりの結果を求められ、プレッシャーが強い状況も少なくないかと思います。
それでも「いざ、やりさえすれば簡単にできるさ!」と、自分に充分自信がある場合もあるでしょう。
でも、それにすんなり取り組めず、もしもスマホやネットをいつまでも見続けるようならば、
やがて焦りが大きくなってくるでしょう。
あるいは、少し待てば良い機会があるとはっきり分かっていても、つい焦りから目先の事に手を出し、
失敗する事もあるかと思います。
焦りは心の不調の症状であると同時に、物事に失敗する、よくある原因の一つです。
焦る気持ちは上手にコントロールしていきたいものです。
<焦りを心の不調の現われとして、その対処法>
心の不調に気付いた際は、是非その持続期間と強度をチェックしてみて下さい。
仮に最近、焦り気味になっていると自覚があったとします。
一般に心の不調を自覚した際は、その持続期間、そしてその症状が原因で、
日常生活上何か困った事態が起きていないかをチェックしたいところです。
もともと焦りやすい人ならば、それがその方のベースラインともいえ、
特にチェックするまでもないかも知れませんが、そうでない場合、例えば、最近、仕事中、集中力が続かない。
仕事のスケジュールが重く感じられ、「何とかしなければ」と、焦りが強くなっている。
あるいは、ある日、隣の家の垣根を職人さんが手入れするのを見て、何か遅れを取ったような気がして、
急遽、自分の家でもそうする事にした……。
もちろん、焦って何かをしても、それで特に悪い事も起きない場合もあるでしょう。
上記の例でも、家の垣根が立派になれば、それはそれで結構な事!でも場合によっては、
その急な出費に家族の誰かの機嫌を損ねてしまう……といった事も起こり得る事です。
皆さんは最近、焦りから思いがけない失敗をした……といった事は無かったでしょうか?
焦っていると自覚がある場合、その原因は判明していますか?
焦りが不安・焦燥感と呼べるほど強まっている場合でも、その原因がはっきりしないことがあります。
もしもその原因が、脳内環境が病的になってしまった事にあれば不安・焦燥感以外にも何らかの精神症状が
現れやすいものです。
例えば、気持ちが落ち込みやすくなっている。
あるいは、寝付きが悪い。
さらには、日常生活においてパートナーとの仲が悪くなった。
そして、アルコールの量が以前より顕著に増えていないかどうかといった事にも、充分注意を向けてみましょう。
もっとも、焦りの原因がはっきりしている場合もあります。
例えば、家族から何らかのプレッシャーを強く掛けられているような状況。
あるいは、自分のライバルが先に出世してしまい、差をつけられたと感じている毎日。
あるいは、日々やるべき事が山のようにあり、
ひどく疲れて、自分本来の調子が出せないような状況もあるでしょう。
焦りにくい自分になる事は、ゆとりのある大人になる事です。
焦りの原因がはっきりしていれば、その対策を真っ先に考えたいところ。
例えば、先の例で、家族からのプレッシャーが強い人は何らかの家族会議が事態を解決するカギかも知れません。
また、疲れている人は、言われるまでもないでしょうが、休養を取る事をぜひ考慮してみて下さい。
心身が疲れ果てれば、物事の能率が低下するだけでなく、
うつ病など心の病気のきっかけにもなりやすい事にご注意下さい。
また、一般的なストレス対策は決して軽視しないように。
現代はストレス社会です。
人によっては、一日の仕事を終えて家に帰ってくれば、
「やれやれ」と、ため息が出てしまう事もあるかと思います。
睡眠・栄養のバランスの取れた食事・適度な有酸素運動、そして仲間や家族と過ごす時間といった、
ストレス対策の基本は大切にしたいところです。
実際、仲間の話を聞くうちに、自分と似たような環境にある事が分かり気持ちが軽くなった、
あるいは、今の生活に自信が出て来た……といった事もあるかと思います。
<まとめ>
ちょっと大げさかも知れませんが、焦り始める前にやるべき事をいかにしてテキパキと片づけるか、
ということは人生の大切な課題ではないでしょうか? それが、集中力アップの鍵となります。
もちろん、それが出来る方はおられますが、そうでない方は決して少なくないはずです。
例えば学生時代、試験の直前、本当に焦ってくるまで、どうしても勉強に身が入らなかった人は、
現在やるべき事をテキパキとやれていらっしゃいますか?もっともそれで日常生活上、
特に支障がなければ、精神医学的には正常範囲です。
ですが、もしも焦るたびに何らかの失敗が続いているようでしたら、
これを機会にぜひ、只今ご確認頂きました具体的な対策を実施してみてはいかがでしょうか?
「集中力アップ・能率アップ」です!
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