305[ 性格改善の決定打 ]◎「性格改善の決定打

[ 性格改善の決定打 ]

◎「性格改善の決定打

・・・承認欲求」人間の欲求には、アメリカの著名な心理学者・マズローの説があります。

食べる、寝るなど生命維持のための生理的欲求にはじまり、安全の欲求、所属欲求、

そして「承認の欲求」がきます。

性格の変化には、脳内から分泌されるホルモンが関係しています。

人間はウキウキ、ワクワクすると、脳内から“快感ホルモン”と呼ばれるドーパミン、

βエンドルフィン、エンケファリンという3つのホルモン物質が分泌されます。

これは、例えば甘いものが好きな人ならそれを食べたとき、

お酒が好きならビールを一口飲んだときにも出ます。

それは、多幸感を表します。

快感を得たときにその都度分泌されるものですが、こうしたホルモンバランスの変化は、

その人の精神状態に大きく影響しますので、まるで性格が変わったようにも見えます。

言動が柔らかくなったり、肌ツヤも良くなり、見た目の印象がアップします。

<好きになるということ>とにかく好きであれば、対象はどのようなものでも良いのです。

好き、という感情は“憧れ”に置き換えられます。

たとえば、好きなアイドルがいるとしますと、その人のコンサートに行くだけで

ドーパミンは分泌されます。

バーチャルな恋愛でも同じです。

好きなアニメのキャラクターでも、小説の主人公でも、あるいはペットや、打ち込める趣味でもOKです。

結果的に前向きになり仕事にもやる気が出て効率アップ。

愛情には脳のエネルギー値を増幅して機能を活性化させてくれるという作用もありますので、

仕事の効率がアップするのも当然。

そして、ホルモンの分泌が活発になりますと体温が上がり基礎代謝も上昇します。

まさにいいことずくめです。

さらに今度は、そんな自分を好きになるという嬉しい循環が生まれます。

今まで以上の自尊心も生まれてきて、自然と努力をしようと頑張るものです。

それらのことがすべて、内面や外見の自信につながってきます。

心に余裕が生まれて、他のかたに優しくなれるものです。

自分を好きになることで、自分を取り巻くすべてのことを好意的に見ることが可能になります。

心の余裕が生まれることで、今まで見えていなかった物事の良い面が、見えてくるのです。

また、自分のイメージを保つために、自然と優しい言葉を選ぶようになります。

そして、顔つきや表情まで柔らかくなります。

情緒をつかさどる自律神経やホルモンのバランスが整い、精神が安定します。

脳内のバランスがとれますので、ハツラツと行動的にもなれるうえ、

逆に自分の気持ちをコントロールすることが上手になります。

自律神経(副交感神経)が刺激されて、感情の表現が豊かになるという傾向に。

虹を見て「キレイだな~」と素直に思えたり、涙が溢れたり。

実はこれにも、心理学的な理由があります。

心理学用語で、ストレスを感じる許容量のことをフラストレーショントレランスといい、

いわば心の器のことですが、この器の大きさは日々変化します。

副交感神経が刺激されますと、より大きくなる傾向に。

つまり、同じストレスでも、感じ方が小さくなります。

また、脳内から分泌されるドーパミンにはアクションを起こさせる効果もあるのです。

<まとめ>「承認の欲求」・・・これは「人から認めてもらいたい」というもの。

そして、この欲求が満たされたときに感じる喜びこそが、人を輝かせ、生きがいにつながります。

くじけても何度でも頑張って素直に生きる。

そのためには、「好きになるということ」を大切に、希望を持って前向きに生きるということ。

・・・仕事の場で、暮らしの場での日々の前向きな生き方が性格改善の鍵となります。